MLB(メジャーリーグベースボール)が開幕しました!
WBCでの興奮がまだ冷め止まない中、大谷翔平選手やダルビッシュ選手など日本人メジャーリーガーの活躍も気になるところ!
そんな中、MLBの試合の中継を見ていると、テレビ画面右下に出てくる投球データのところに見慣れない数字が!??
『ピッチクロック』と呼ばれるもので
今シーズンから採用された試合時間の短縮を目的とした新ルールなのですが、内容がけっこうひどいんです!!ww
この『ピッチクロック』を忘れてるとピッチャーは”ボール”が宣告され、バッターは”ストライク”が宣告されます。
「ん?」
よくわからない??って方もおられると思うので、『ピッチクロック』について詳しくご紹介していきます。
Table of Contents
ピッチクロックって何?
ピッチクロックというのは時間の短縮を目的に設けられた制限時間のルールです。
2022年9月に大リーグ機構によって発表された新ルールです。
ピッチャーとバッターそれぞれにルールが課せられており、ルールに反すると、ピッチャーには『ボール』が、バッターには『ストライク』が宣告されてしまうという、けっこう厳しいルールになります。
ピッチクロック投手編
ピッチクロック15秒
・ランナーなしの場合、ピッチャーはボールを受け取ってから15秒以内に投球動作に入らなければいけない
・できなければ『ボール』が宣告される。
のんびりしてると、1球も投げずに「ファーボール」となることもありえます。
ピッチクロック20秒
・ランナーがいる場合、ピッチャーはボールを受け取ってから20秒以内に投球動作に入らなければいけない。
・できないときは『ボール』が宣告される
このルールのこわいところは、満塁のときにピッチクロックによって”押し出し”がありえるということです。
ピッチクロック30秒
・バッターと次のバッターの間は30秒以内に投球動作を開始しなければいけない
・過ぎてしまうと『ボール』が宣告されます。
1球も投げていないのに「ワンボール」からのスタートとなってしまうんです。
これもひどいですよねww
牽制球
・牽制球などで投手がプレートを外すのは2回までOK
・3回目で牽制球でアウトにできなければ『ボーク』が宣告
・ランナーは進塁できる
これもどうかと思うようなルールですよね……。
リードの上手な選手がかなり有利になるルールな気がします。
ピッチクロック バッター編
「ピッチクロック」はピッチャーだけではなく、バッターにも採用されています。
制限時間を超えてしまうと、こちらは『ストライク』が宣告されてしまいます。
緊迫した試合だと、バットを構える前に”三振”となってしまうことも!!
ピッチクロック 8秒
・ピッチャーに課せられた制限時間の8秒前までにピッチャーに注意を向けなければならない
・できないときは『ストライク』が宣告される。
打席に入ってから自分の”ルーティン”を持っている選手にとっては、打席に入ってからの準備が間に合わず慌ててしまいそうですよね。
イチロー選手のようなかっこいい”ルーティン”もこのルールが採用されていたら出来ていなかったかもしれません。
吉田正尚選手も「自分のルーティンを消さないと行けないのですごく気になる」といったようなコメントをされてます。
吉田選手は実際、試合でも『ストライク』を宣告され、投手が投げる前に「1ストライク」スタートとなっていました。
これはけっこう打者には厳しいルールですね。
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MLBその他の新ルール
極端な守備シフトの禁止
MLB、WBCでも結構見かけることの多い「守備シフト」
WBCの試合でも大谷翔平選手が打席に入った時に
「1,2塁間に内野手が3人並び、2、3塁間には1人だけ」といったような極端なシフトも見られました。
大谷翔平選手がそこで”セーフティバント”をしたのも衝撃的でしたよね!
この極端な守備シフトが禁止となったのです。
具体的には
・守備側チームは内野に最低4人の選手を置く
(1.2塁間、2.3塁間に少なくとも2人の選手を配置)
・投手がプレートに足を置いたときに、4人の内野手が内野にいなければいけない。
・内野手はサイドを切り替えてはいけない
(ショートの選手は1.2塁間に配置できない。)
・プレーで発生した結果を採用
ただし、このルールには続きがあるようで
「特定の状況で外野手を内野または浅い外野の芝生に配置することを妨げるものではない。しかし、外野手を4人配置することは禁止とする」
という但し書きがついています。
大リーグの放送予定などはこちらでチェックできます。
◇https://www3.nhk.or.jp/sports/mlb/
まとめ
MLBで今シーズン(2023)から採用されることになった新ルール『ピッチクロック』についてご紹介しました。
ピッチクロックには投手に採用されるものと、打者に採用されるルールとがあります。
投手はランナーがいる場合は15秒以内に、いる時は20秒以内に、また打者と打者の間は30秒間投球動作に入らなければ『ボール』が宣告されます。
また牽制球についてもルールーがあり、牽制球の際にプレートを外すのは2回までで、3回目に牽制球でアウトにできなければ『ボーク』が宣告され、ランナーは進塁できることに。
打者は投手に課せられた制限時間の8秒までにピッチャーに注意を向けなければ『ストライク』が宣告されます。
試合時間の短縮を目的としたルールだそうですが、少し厳しいルールに感じました。
試合がおもしろくなるのであればうれしいですが、緊迫した試合で盛り上がってる中で『ピッチクロック』が原因で試合終了となってしまったりするのは、どこかつまらなく思えてしまいます。
MLBだけでなく、国際試合やNPBが楽しくおもしろくなっていくことを期待したいですね。
以上野球好きの方の参考になれば幸いです。