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自然

ひょうとあられの違いは?降りやすい季節は?雪とみぞれでは?

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先日、出かけた際に急な雨に遭遇しました。
『ん?雨?大粒の雨?』
『いや……、これは少し雨にしたら痛い……』
『これは…あられだ!ん…?ひょう?』
『「あられ」と「ひょう」…どう違うの?』

ということで、僕と同じような疑問を持っておられる方もきっといると思われるので
『ひょう』と『あられ』の違いを分かりやすく紹介します。

また降りやすい季節についても解説していきましょう。

ついでによく似た疑問
『雪』と『みぞれ』についても解決しましょう!

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ひょうとあられの違いは?

「ひょう」とは?

雹の降ったあと
雲から降ってくる直径が5㎜以上の氷の粒です。
雹が降ることを降雹(こうひょう)といいます
非情に強い上昇気流をもった積乱雲の中で発生するので降雹の際に雷を伴う場合が多くなります。

ひょうができるしくみ

  1. 地面から水蒸気が積乱雲の中に吹き上げられます
  2. 上昇気流で上昇し、急に冷やされて氷の粒になります。
  3. さらに上昇して氷の粒のまわりにさらに細かい水がくっつきそれがまた凍ります。
  4. 大きくなった氷の粒は重たくなって落ちてきます。
  5. 落ちる途中で下から吹き上げる強い風でまたまた上昇します。
  6. 最初小さかった氷の粒はまた細かい水がくっつき再び凍って大きくなっていき落ちていきます。
  7. この上がったり下がったりを繰り返していくうちにどんどん大きくります。
  8. 上昇気流に影響されないほど大きく成長した雹(ひょう)は重たくなり地上へと落ちてきます。

これが雹(ひょう)ができるしくみです。
しかし、夏の暑い日だと大きな雹も地上へ落ちる前に溶けてしまい雨になってしまうのです。

雹の大きさ色々

ひょうは数㎜の大きさのものが多いですが、場合によってはゴルフボール大の大きさになることもあります。
アメリカのサウスダコタ州、Vivianという小さな田舎町では2010年7月23日に直径20.32センチ・周囲の長さ47.3075センチ・重さ約878gという大きさのものが降ったそうです。
アメリカ海洋大気庁による公式記録で過去最大の直径と重さになります。

世界最大の雹は日本?

1917年(大正6年)6月29日に埼玉県大里郡熊谷町に普通で夏みかん大、大きい物でカボチャ大の雹が降った記録があります。
なんとその大きさは直径29.6センチ・重さ3.4㎏と信じられない大きさになります。

雹が降ったら?

さすがに上記のようなカボチャ大のようなヒョウは滅多に降ってこないとは思いますが、それでも直径2~3㎝のものでも落下速度は時速数十㎞を超えることがあります。
直接当たると大けがにつながる恐れがあるので、外出中などにひょうが降り出したら早めに屋内に避難しましょう。
また、天気予報などで雹が降る予報があった場合は極力外出を控えましょう。

「雹(ひょう)」の漢字について

「雨」の下に「包」と書いて『雹(ひょう)』となります。
「包」という文字には「ものを包む」という意味だけではなく「丸く覆う」という意味があります。
氷によって「丸く覆われた」雨なので『雹』と書くのですね。

雹に丸いものがある理由

ひょうにはよく形の丸いものがあります。
ひょうは上昇気流の雲の中で氷の粒をつけながら上下しながら回転し成長します。
その時に色んな方向から氷の粒がつくことによって丸い形になります。
中には均一に付かないときにはデコボコした形のものもよくできます。

「あられ」とは?

あられの降ったあと
ひょうと同じく雲から降る氷の粒でこちらは直径5㎜未満のものを言います。
つまり、直径5ミリ以上なのか5ミリ未満なのかで「ひょう」か「あられ」に分かれます。
この大きさが「ひょう」と「あられ」の違いになります。

あられができるしくみ

あられが発生する仕組みはひょうと同じなのですが、氷の粒が小さいので雹とは違い冬の季節にも降ることがあります。
また地面に落ちて来た時にパタパタと音を立て跳ねます。

あられの種類

あられは気象学では『雪あられ』と『氷あられ』に分類されます。

『雪あられ』

気温が0℃以下の時に発生しやすく、雪と一緒に冬降ることが多いです。
雪の周りに水滴がついているので色は白色で不透明。
氷あられと比べると粒はもろくて地面に落ちた際に跳ね返って割れることがあります。

『氷あられ』

気温が0℃以上の初冬に降ることが多いですが、夏でも降るときがあります。
色は半透明または透明のやや硬い氷の粒です。

「霰(あられ)」の漢字について

「雨」の下に「散」と書いて『霰(あられ)』となります。
あられは雨粒が地上の近くで急に固まって散らばってふるものです。
「雨が散らばる」で『霰(アラレ)』になるのです。
アラレの仕組みが解明される前に出来た漢字なのだとしたらスゴイですね。

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ひょうとあられの降りやすい季節は?

ひょうの降りやすい季節

ひょうは上記の様に積乱雲の中で成長していきます。
なので積乱雲の発生が多い夏の季節に多く見られます。
俳句でも「ひょう」は夏の季語になります。

しかし、地面の気温が高すぎると落ちてくる前に溶けて大粒の雨になってしまいます。
夏の季節に大粒の雨が多いのはその影響もあるのでしょう。

なので猛暑になる8月前後よりは初夏にあたる5月~6月の季節に降りやすくなります。
また10月に降ることも多いです。

この時期は地表が暖かくて、上空には冷たい空気があるので積乱雲も発達しやすい状態なのです。
さらに真夏ほど地表の温度が高くなることもないので、ひょうが溶けずに落ちてくるのです。

冬になると積乱雲が発生しにくくなるため雹が降りにくくなります。
しかし、日本海側では冬の時期にも季節風の吹き出しに伴い積乱雲が発生するので雹が降ることがあります。

あられの降りやすい季節

前章で触れたように『アラレ』は気象学では「雪あられ」と「氷あられ」2種類に分類されます。
「雪あられ」の場合は冬の季節に雪と一緒に降ることが多くなります。
「氷あられ」の場合は初冬や夏の時期に降ることもあります。

俳句では冬の季語になります。

 

僕が出かけた際に降ってきたのはたぶん雹(ひょう)の様な気がします。定規を持っていたわけではないので測れませんでしたがww
透明に近い色だったような気がするので、たぶんヒョウですね。

 

雪とみぞれ、あられ、ひょうの違いは?

雪とは?

雪の結晶
雪とはなにか?と言ってもみなさん雪のことは知っておられると思います。w
しかし言葉で説明するとなると「空から降ってくる白い冷たいもの」となるのでしょうか?ww

定義としては「空から降ってくる空気中の水蒸気から作られる氷の結晶」になります

雪ができるしくみ

  1. 直径0.02ミリという小さな水の粒がたくさん集まり雲ができます。
  2. 雲の中で水の粒は小さな氷の粒になります。
  3. 氷の粒のまわりに空気中の水蒸気が付いていき、だんだん大きな氷の結晶となります。
  4. この大きな氷の結晶が雪の粒で地面の落ちる際にさらにまわりの水蒸気を付けて大きくなって雪となります。

これが雪のできるしくみです。
雪は地面に落ちてくる際に気温が高いと溶けて雨になります。
日本で見られる雨のほとんどは、雪が溶けて雨になったものです。

『雪』の漢字について

「雨」の下に「ヨ」と書いて『雪』になります。
「ヨ」の部分はもともとは「彗(ほうき)」という文字でした。
「雨と彗」という2文字以上の漢字の形や意味を組み合わせて作られた「会意文字」になります。「彗」は「すすきなどの穂で作られたホウキ・はく」という意味があります。

『雪』という漢字の意味には「ホウキで掃き集めることのできる雨」からという説や「神様が世の中を掃除し、掃き清めてくれたようだ」という説もあります。

みぞれとは?

みぞれの降る様子
霙(みぞれ)とは雨と雪が混ざって降る現象です。
なので雨から雪に変わる時や、反対に雪から雨に変わる時のように途中で天気が変わる時に起こります。
また溶けかかって降る雪もみぞれと言います。

天気予報の際には?

天気予報では『みぞれ』を予報することが難しいために、「雨または雪」や「雪または雨」と表現されます。

みぞれができるしくみ

地上の気温が0℃よりも高く、さらに上空1500mで-6℃以上-3℃未満の条件でみぞれとして降ってくることが多くなります。
気象観測ではではみぞれは雪として分類されるので、その年に雪よりもみぞれが先に降れば、そちらが「初雪」となります。

みぞれの降る季節

都心では冬に雪が降る際にみぞれになることがほとんどです。日本海側では初冬や初春の頃によく見られます。

『霙(みぞれ)』という漢字について

「雨」の下に「英」と書いて「霙(みぞれ)」です。
「英」には「花」という意味があるのです。
『霙(みぞれ)』を「雨の花」に見立てているあたりが昔の人の感覚は素敵ですね!

「ひょうとあられの違いは?降りやすい季節は?雪とみぞれでは?」まとめ

ひょうとあられの違いや降りやすい季節について紹介しました。
ひょうとあられは大きさが違うだけで、中身は同じだったんですね。
また雪やみぞれについても紹介しました。
雹にはできるだけ遭遇したくありませんが、もし氷の粒が降ってきた時はその大きさに注目してみるのもよいかもしれません。
5ミリ以上の大きなものであればヒョウで5ミリ未満であればアラレです。
定規などを持ち歩いているわけではないのできちんと測るのは無理ですが…ww
ひょうやあられの見分け方の参考になれば幸いです。

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