奈良県内に桜の名所はいくつかございます。
吉野のように何万本もの桜が山を埋め尽くすものであったり、川の畔を桜並木が連なるものだったり。
今回はたった1本ながらも存在感のある又兵衛桜をご紹介しましょう。
またアクセス方法や駐車場についてもご紹介していきたいと思います。
Table of Contents
花見の名所 奈良の又兵衛桜について
奈良県内にある数々の桜の名所がありますが、又兵衛桜(またべえざくら)は
【関西の人気お花見スポットランキング】でも第10位に
【関西の行ってみたい桜名所ランキング】でも第2位に選ばれています。(2019年1月12日現在)
桜の名所 又兵衛桜について
奈良県の北東部に位置する宇陀市大宇陀本郷にある、樹齢300年とも言われているシダレザクラの古木です。
奈良県の保護樹にもなっています。
高さ13メートル、幹周り3メートルという大きさで、周囲の自然に囲まれた景色の中でも非常に存在感のある佇まいを見せる見事な一本桜です。
美しいシダレザクラの滝のように流れ落ちる枝ぶりから「本郷の瀧桜」という異名があるほどです。
花見の名所 又兵衛桜の名前の由来
江戸幕府と豊臣家との間で行われた合戦『大坂の陣』で活躍した、戦国武将”後藤又兵衛“の屋敷跡にあることから、宇田の地元で『又兵衛桜』と呼ばれて親しまれるようになりました。
後藤又兵衛は豊臣氏の家臣で「大坂城五人衆」の一人にも数えられています。
大坂夏の陣で討ち死にしたことになっていますが幾多の戦役を生き延びたという伝説も残っています。
宇陀市、本国区にも後藤又兵衛がこの地へ落ちのび、僧侶となってひっそりと暮らし一生を終えたという伝説が残っており、その後藤家の屋敷跡にこの『又兵衛桜』が今も残っているのです。
花見の名所 又兵衛桜の開花シーズン
4月上旬から中旬
の開花に合わせて「又兵衛桜桜まつり」が開催されています。
特産品の販売なども行われ、例年約8万人もの花見客で賑わいます。
NHKの大河ドラマ『葵 徳川三代』のオープニング映像に使われたこともあって花見客で賑わうようになりました。又兵衛桜の周辺には桃の木も植えられているんで、又兵衛桜の背景に桃の花が咲き、満開の見頃には又兵衛桜の薄桃色と桃の木の濃桃色との色の競演もとても美しいです。
又兵衛桜の見頃
又兵衛桜は開花して5日ほどで満開を迎えるので、4月上旬の開花後は天気が崩れないことを願って晴天の日になるべく早く見に行きたいところです。
また近畿地方の”桃”の開花時期は3月中旬から4月中旬なので桜よりも少し早いですが、又兵衛桜の満開の時期に同時に楽しむことができるでしょう。
奈良の又兵衛桜へのアクセス方法
電車の場合 | 大阪から | JR大阪駅から環状線、京橋・鶴橋方面へ乗車~鶴橋駅で下車
近鉄大阪線へ乗り換え~榛原駅で下車 榛原駅~奈良交通バス【大宇陀行き】乗車 【大宇陀高校前】下車~徒歩15分 【大宇陀】下車~徒歩約20分 ※バスの運行が1時間に1本ほどしかない時間帯もあるので注意 |
京都から | 近鉄京都駅から近鉄京都線急行 橿原神宮前行きへ乗車~
大和八木駅で乗り換え~近鉄大阪急行 五十鈴川行き~榛原駅で下車 榛原駅~奈良交通バス【大宇陀行き】乗車 【大宇陀高校前】下車~徒歩約15分 【大宇陀】下車~徒歩約20分 ※バスの運行が1時間に1本ほどしかない時間帯もあるので注意 |
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車の場合 | 名阪国道 針ICから国道369号線を榛原方面へ~国道370号線経由~国道166号線を経由で大宇陀方面へ
※国道166号線に入れば各所に桜の案内板がありますよ。 針から約40分になってます。 |
奈良の又兵衛桜、駐車場は?
周辺に500台くらいが駐車できる有料駐車場があります。
普通車で1日500円になっています。
花見の名所 奈良の又兵衛桜について。アクセス方法や駐車場をご紹介のまとめ
いろんな花見の名所がありますが、『又兵衛桜』の周辺にはとくに他の観光スポットなどはありません。
しかも桜の木はシダレザクラが1本のみです。
にもかかわらず、存在感のあるシダレザクラの一本のみでこんなにもたくさんの人が訪れるのには、それだけこの古木に人を惹きつける秘められたパワーと魅力があるからでしょう。
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