夏のプールや海水浴で最近よく見かけるようになったラッシュガード
紫外線防止や日焼けの防止で使われている方も多いでしょう。
このラッシュガードの日焼け防止の効果ってどのくらいあるのでしょうか?
本当に紫外線防止に効果があるのかも気になるところです。
またその効果は何年くらいもつのか?
洗濯したらどうなるのか?などもあわせて紹介していきましょう。
Table of Contents
ラッシュガードの日焼け防止効果について
この何年かで夏の海水浴やプールでラッシュガードを着られる方が増えました。
ラッシュガードを着られている多くの方が「紫外線防止」「日焼け防止策」として使われているのではないでしょうか。
ラッシュガードの日焼け防止効果はどのくらい?
ラッシュガードを購入する際、商品に付いている値札と一緒に紫外線のカット率が書かれた札がついています。
UV加工のしてあるラッシュガードではよく『UPF○○』というような指数が表示されています。
ラッシュガードに表示されている『UPF』って何?
『UPF』というのは衣類の紫外線防止指数です。
この数値が高ければ高いほど紫外線防止、日焼け防止に効果があるということになります。
よく似た数値に「SPF」や「PA」といったものがありますが、これらは日焼け止めクリームなどについている紫外線防止の指数になり、衣料品などのUVカット率を示す指数は『UPF』となります。
『UPF』はこの3段階に分類されます。
UPF25~39 UVカット率90&以上(Very Good)
UPF15~24 UVカット率85%以上(Good)
このように『UPF』は15以上で防御効果があります。そして50+が最高値になります。
50以上のものは全て「UPF50+」と表記されます。
『UPF』の数値の意味は?
日焼けに関しては個人差もありますが、夏の海では10分から20分間直接日光を浴びると、肌が赤くヒリヒリする日焼けをすると言われています。
この「日焼け」と同じだけの「日焼け」をしようとした場合、『UPF50』の加工がされたラッシュガードを着ていると
【15分間×50(UPF値)=750】ということで、750分間(12時間30分間)かかることになります。
つまり日焼けにかかる時間を遅くすることができるのです。
『UPF50』の場合だと日焼けにかかる時間を約50倍遅くすることが出来るのです。
でも実際12時間半の間、日光を浴びることはあまりないと思われます。
なので『UPF50』のものであれば日焼け防止に十分効果があると言えるでしょう。
Tシャツやパーカーなどで代用するのはアリ?
ラッシュガードの代わりにロングTシャツやパーカーなどで代用しても日焼け防止に効果がありそうですがどうなんでしょうか?
実は「ロングTシャツ」や「パーカー」では紫外線を防止することは難しいのです。
それは服に使われている素材によります。
Tシャツやパーカーによく使われているコットンは紫外線が通りやすい素材なのです。
とくに薄手のものだと生地の目も粗く、日焼け防止の効果はあまり期待できません。
ただ何も着用していないよりは効果はあり、日焼けするまでの時間を少しだけ遅らせることはできます。
UV加工のされたTシャツやパーカは?
最近ではきちんとUV加工をされたTシャツやパーカーも販売されています。
先ほどの『UPF値』もしっかり書かれたものもあります。
こういった商品であれば、日焼け防止効果があるのでよいかと思います。
ただし、あくまでもビーチやプールサイドでの使用となります。
水の中に入ってしまうと、水分を吸って重たくなり動きづらくなってしまいます。
水に入らずにビーチやプールサイドで羽織るのみの使用であればラッシュガードを買う必要はありません。
UV加工された服で十分でしょう。
しかし、プールや海に入るのであれば断然ラッシュガードの方が優れているでしょう。
というより、そもそもラッシュガードは水着なのです。
水中にいることを想定して作られています。
伸縮性があり水中でも濡れても動きやすく、また速乾性があり濡れても比較的乾きやすいのです。
水に入るのであれば動きやすく日焼け防止の効果もあるラッシュガードがおすすめです。
ラッシュガードの色による日焼け防止の効果の違い
ラッシュガードをみていると様々が色のものがあります。
実は色の違いによっても日焼け防止の効果に違いがでてきます。
それは使われている「色」によって紫外線の透過率が変わってくるからなのです。
黒 | ■ | 98% |
青 | ■ | 97% |
緑 | ■ | 97% |
黄 | ■ | 95% |
赤 | ■ | 94% |
オレンジ | ■ | 92% |
白 | □ | 60% |
このように色別でみると「黒」が一番紫外線カット率が高く、「白」は比較的弱くなります。
柄物には注意が必要!?
色によって紫外線のカット率が変わるために、柄物などを選ぶと色の違う部分で日焼けの仕方が変わってしまい日焼けにムラがでることもあります。
たとえば黒地のラッシュガードに白色の模様がついたモノなどの場合、長時間紫外線を浴びていると白の模様の部分だけ日焼けしてしまうなんてことになる可能性も!
どうしても柄物のラッシュガードが欲しいときは、同色系のモノで選ばれるといいかと思います。
このように、ラッシュガードには日焼け防止の効果が十分に期待できます。
そのためにも購入する際にはラッシュガードの商品に付いている『UPF値』などをしっかりと確認するようにしましょう。
ラッシュガードの効果は何年くらいもつ?
ラッシュガードの日焼け防止の効果について説明しましたが、気になるのはこの効果が何年くらいもつのか?
ということです。
日焼け防止のUVカットされた服は大きく2種類に分かれます。
まず1つめは、素材そのものにUVカット機能がある「セラミック」や「二酸化チタン」などをポリエステルやレーヨンなどの科学繊維に織り込み、生地自体にUVカット機能を持たせたものです。
こういったタイプのものは洗濯などでも効果が落ちません。ほぼ半永久的に効果が持続します。
製品表示にも「永久加工」と表記されていたりします。
もう1つは普通の生地の表面にUVカットのスプレーや薬品で加工したものです。
一般的なUVカットの服の場合、このタイプのものが多いのです。
こういったタイプのものだと効果の持続も半永久的とはなりません。
洗濯をしたり、使い続けるうちに表面加工された部分が剥がれ落ち、UVカット効果が徐々に減ってきます。
UV効果は使い方や洗濯の仕方にもよりますがワンシーズンが目安で約1~2年といったところでしょう。
それならば「生地にUVカット機能のある物質を練り込んだ服」を購入したいところですが一般的にはやはり高価なものが多いのです。
逆に2つめのタイプのものは比較的安価で手に入ります。
ラッシュガード選びの際には、長く同じ物を使いたいのであれば、少し高価にはなりますが素材そのものにUVカット機能があるものを選ばれると良いでしょう。
また、水着のように毎年の流行にのってラッシュガードも数年で買い換えるのであれば2つめの生地の表面にUV加工された2つめのタイプのもので十分かと思います。
ラッシュガードを洗濯したら効果はどうなる?
ラッシュガードの日焼け防止効果については上の章で紹介しましたが、半永久的に効果が持続するタイプのものでも生地が傷んでしまっては効果が薄れてしまいます。
ラッシュガードはプールや海などでの使用が多いかとおもいますが、海水や塩素は痛みの原因になります。
まずはラッシュガードの洗濯についてご紹介したいと思います。
ラッシュガード使用後はまず水洗いを!
海水に含まれる塩分やプールで使われている塩素はラッシュガードの色落ちや繊維を傷める原因になります。
水着を脱いだらすぐに水で洗いましょう。
洗った後は軽く絞って、乾いたタオルなどでくるんで持ち帰るのが理想です。
ビニール袋などに長時間密封しておくとニオイや色移りの原因にもなってしまいます。
家に帰ったあとのラッシュガードの洗濯は?
ラッシュガードについているタグをみて洗濯に関する取り扱い表示をチェックします。
洗って大丈夫であれば「手洗い」でも「洗濯機」でも大丈夫です。
体に日焼け止めクリームやサンオイルを塗っていた場合、それらが付着したままだと繊維を傷める原因になりのできちんと落としましょう。
おしゃれ着用の洗剤の原液を少しつけ、指で軽くたたきあらうと良いでしょう。
ラッシュガードを洗濯ネットに入れて、使用量の目安の洗剤をいれそのまま洗濯機にかけましょう。
脱水は生地を傷めてしまう原因になるので脱水時間は短めにしておきましょう。
洗濯後は手で形を整えて、陰干しで乾かしましょう!
乾燥機は生地を傷めるので控えた方が良いです。
UVカット洗剤
UV加工の効果ダウンが気になるあなたには、「UVカット洗剤」というものが販売されているので使われてみるのもよいかもしれません。
通常の服が洗濯することでUVカットになるという優れものです。もちろん洗剤なので汚れも落ちます。
「ラッシュガードの日焼け防止効果|何年位もつ?洗濯しても大丈夫?」まとめ
ラッシュガードの日焼け防止効果についていろいろ紹介しました。
ラッシュガードを使用される方は日焼け防止の目的で使われる場合が多いと思います。
色によっても紫外線防止の効果は変わってきます。
また生地によっても効果の持続力は変わってきます。
ラッシュガードを購入される方、あるいは購入された方のケアの参考になれば幸いです。
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