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だるまの目入れはどっちから書く?由来は?成就したその後どうする?

投稿日:2018年11月3日 更新日:

選挙のテレビでの放送の時にもよく見かける「だるま」の目入れ。
縁起物の「だるま」を購入される方もおられると思います。
買ったのはいいけど、どっちから目入れをするのか?どうやって書けばいいのか?
書き方がよくわからない!という方もおられるでしょう。
だるまの目入れについてのやり方、そしてだるまの目入れに関する意味や由来もまとめてみました。

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だるまの目入れはどっちから書くの?

さて、購入しただるまは目の部分が何も書いておらず真っ白になっていると思います。
この目の片方の空白部分に願いが叶うように目を書き入れて願掛けをするのです。
これを『開眼(かいげん)』といいます。

そして、その願を掛けた願い事が叶ったときに、もう片方の目の空白部分に目を書きいれます。
この風習は全国の色んなところで見かけられますが、目入れをどっちから書くのかは地域によって、あるいは願い事によって違ったりします。

目入れをする順番

・一般的にはだるまさんの左目(向かって右)から目を入れて『開眼』させて、願い事が成就した際に、残りの右目(向かって左)に書き入れます。
・まずは、だるまさんと向き合って心を鎮め、願いをこめて、だるまさんの左目を書き入れていきます。
・「目を書き入れる」という行為はただ「だるまさんに目を書き入れる」のではなく「心の目が開眼したことを表現している」行為なのです。

ちなみに、全国生産の80%の匹敵する数が生産されている群馬県の「高崎だるま」の場合も『開眼』は左目から入れて、成就したら右目を入れるというものです。

選挙の当選時に見られる目入れは逆に最初に右目を入れて、当選した時に左目を入れるということが多いみたいです。
他にも「合格祈願」「就職祈願」などでも右目から入れたりする地域があるそうです。

だるまさんの目入れは、他にも「商売繁盛」「交通安全」「健康祈願」「安産祈願」「家内安全」などでもされますが、地域によってはこれらの場合に始めから両目に『目入れ』をするみたいです。

目入れをするには何で書く?

だるまさんに目入れをする際、筆ペン油性マジックサインペンなどでも大丈夫なようです。

ですがイメージ的にはやはり「筆と墨」での目入れでしょう。
筆で墨を書き入れる場合は、あまり墨を付け過ぎると墨が垂れやすいので注意しましょう。
目入れをした墨汁が乾くのにも時間がかかるので、墨汁をほんの少しの量にして筆先にちょとだけつけて目入れしていきます。

目入れをする日

『目入れ』をするにあたってはやはり縁起物なので縁起の良い日を選びたいです。
一番は「大安の日」でしょう。他にも先勝友引の日も『目入れ』に適しているとされていますが、先勝の日というのは「先んずれば即ち勝つ」という意味で「急ぐことが吉」とされているので、午前中に『目入れ』をするようにしましょう

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だるまの目入れの由来は?

目の入れ方は阿吽に由来する

だるまさんの目の入れ方は「阿吽(あうん)」という密教の言葉に由来するといわれています。
「阿」すべての始まりで、「吽」終わりを表しています。
「阿吽(あうん)」宇宙の全てを表しているといわれています。

目入れの順は陰陽五行説に由来する

また、だるまさんの開眼を左目から入れるというのは、『陰陽五行(いんようごぎょう)』に由来すると言われています。
だるまさんの『赤』「火」を表しており、「火」「南」の方角を示します。
『陰陽五行』では東より物事が生まれて、西で無くなると言われています。「赤い」だるまさんを南に向けた場合、東にあたるのが左目、そして西にあたるのが右目になることからではないかと言われています。
他にも太陽が東から昇り西に沈んでいくことから、だるまさんを南に向けた時に東になる左目から目入れをする。という説もあります。

ただ、確かな決まりなどはないために、よくテレビで見かける選挙での当選の時の『目入れ』は右目からいれられることが多いみたいです。

江戸時代に縁起物へと

だるまさんは禅宗の開祖である人物「達磨大師」が座禅を組む姿をかたどったものです。
その形から江戸時代頃から「起き上がり小法師」とも呼ばれていました。
「何度倒れても起き上がる」ということから願掛けの縁起物になったのです。

江戸時代のだるまさんには目が書いていた

江戸時代の途中まではだるまさんに「目」を書き込んで販売されていました。
そんな中、天然痘が流行っていまいます。
天然痘は不治の病として恐れられていました。
江戸時代の人たちはそんな天然痘(疱瘡)の原因は疱瘡神(ほうそうしん)によるものだと信じていました。
その疱瘡神は赤い色を嫌うという言い伝えがあったので、疱瘡になった人たちに赤い着物を着させたり、子供たちのおもちゃを赤く塗ったりしていたそうです。
そして当時縁起物として知られていた「だるまさん」も疱瘡神を退ける「魔除け」として使われたのです。
天然痘になると多くの人が視力を失いました。
そこで綺麗に目が書かれている「だるまさん」は天然痘除けとして特に人気になり購入されましたが、逆に目の書き方が雑だったものは売れ残って行きました。
そんなことから、売り主たちはだるまさんに目を入れずに、購入した人に目を書かせるようになりました。
これが、のちに「願い事をして目を書き入れ、成就したらもう片方に目を入れる」という風習へとなったようです。
こういった由来があったのですね。

 

だるまの目入れ、願いが成就したその後はどうする?

だるまさんの前で、心を落ち着かせて願い事をし、目を入れます。
そして、開眼したあと願いが成就したらもう片方の目にも『目入れ』しましょう。

しかし、願い事によっては1年以内で叶うものとそうでないものがあるでしょう。
だるまさんの効果は1年とされています。
年明けに開眼したけれど、その年で叶わなかったときは、大晦日にもう片方の目に『目入れ』をしてだるまさんを完成させます。
そして完成させただるまさんは、願いが成就した場合と同じく、購入した場所にお返しするか、お寺だったらお寺でお焚き上げしていただきましょう。
遠くていけない場合などはどんど焼きでお焚き上げしてもらいましょう。

そして、その年が明けたら、また次の新しいだるまさんを購入して願掛けをしていきます。

まとめ

だるまさんの目入れについていろいろ見てきました。

目入れには深い由来があったのですね。

なかなか普通の家庭でだるまさんに祈願して飾っているところは見かけなくなりましたが、1度心を落ち着かせて何か願い事をして目を入れてみてはどうでしょうか?

そして、もう片方の目にも目入れが出来る日が近いことを願います。

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