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お正月

正月の獅子舞へのご祝儀はどうするの?意味や由来をご紹介

投稿日:2018年10月28日 更新日:

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お正月やお祭りになると見かける獅子舞。
最近は見ることも減りましたが昔から伝わる民俗芸能です。
獅子頭を頭にかぶり祭囃子(まつりばやし)に合わせて舞い踊るもので、1人で舞うものと2人で1っ匹の獅子を演じるもの、あるいは数人から10人ほどで1匹の獅子を舞うものまであります。

獅子舞についていろいろとまとめてみました。

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正月の獅子舞へのご祝儀はどうするの?

獅子舞の人形

まず、「ご祝儀はいくら」というのは決まっていません。

地域にもよりますが、ネットで色々調べていった感覚でいくと一般的には1000円の方が多かったです。そしてお正月などのかしこまった場では5000円といったところでしょうか。
1000円3000円5000円10000円という意見がいくつか見受けられました。
また中には500円という方もおられましたが、それはさすがに安いだろうという意見もありました。

自分の住んでいる地域が引っ越した場所であったりして、よく分からないときは、同じ地区にいる年配の方やお隣さんなんかに聞いてみるのもいいでしょう。
お祭りで巡回する獅子舞の場合は、その地域の中である程度の取り決めをしているところもあるようです。

またご祝儀を渡す時は、きちんと祝儀袋を用意して表書きには「ご祝儀」と書いておきましょう。

 

正月にみる獅子舞の意味は?

獅子舞は昔から「幸せを招くもの」としてお正月行事に使われてきました。
お正月が一年の中で一番神聖な日として人々の意識にあったからでしょうか。
正月飾りやおせち料理なども神様を招き入れるためであったり、お供え物であったりします。
そういうことからも獅子舞がお正月のおめでたいときに舞うようになったのでしょう。

よく獅子舞が『子供の頭を噛む』という場面を見かけると思いますが、そこにももちろん大きな意味があります。

獅子舞が人の頭を噛むことによって、その人についている邪気を食べてくれているのです。悪魔祓いや疫病退治の意味があるのです。
特に子供の頭を噛む場合には厄除けの効果が強くなるとも言われています。ほかにも無病息災学力向上健やかな子供の成長にもご利益があるといわれているのです。
子供達が健やかに元気に育ってほしいという願いから、道中で獅子舞が出会ったら、優先的に子供達を選んで頭を噛んだりするようです。

また、日本人の好む「語呂合わせ」で言うと獅子が「噛みつく」ことで「神が付く」という縁起担ぎの意味もあるのです。

初詣で獅子舞に頭を噛まれると、その一年をより良く過ごせるといわれ、魔よけにもなると伝えられています。
家族で初詣に行った際に獅子舞を見かけたら噛まれてみるのもいいのではないでしょうか。

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正月の獅子舞の由来は?

獅子舞の由来は古くにさかのぼります。

なんと獅子舞が日本各地に広まったのは室町時代から江戸時代の初期のころにかけてと言われています。
始まりは室町時代に伊勢で飢饉や疫病を追い払うために獅子頭を作って、正月に獅子舞を舞わせたことからといわれています。

そして、それがのちに伊勢から江戸へと伝わっていき、悪魔祓い、縁起物として江戸で定着してお祝い事や祭りなどで獅子舞が舞われるようになったのです。
これを神楽師の団体、伊勢大神楽伊勢派熱田派が獅子舞を踊り舞ながら全国を行脚したのがきっかけで日本の各地に急速に広まったと言われています。

また日本の獅子舞には大きくわけると二つの系統があります。
伎楽系風流系です。

・伎楽(ぎがく)系:西日本を中心に全国へと広まった獅子舞。2人以上で構成されます。獅子の胴体部分に入る人数で大獅子、中獅子、小獅子とあります。胴体部分に人が入って、獅子頭を手で操作するのです。
正月に見られる獅子舞や神楽での獅子舞はこの伎楽系のものが多いです。

・風流(ふうりゅう)系:関東、東北地方などで主に見られる獅子舞。1人で1匹の獅子舞を担当します。1人で獅子頭をかぶって「1人立ちの舞」で腹に括り付けた太鼓を打ちながら踊るものです。

発祥をさかのぼると外国に

獅子舞は日本だけではなく韓国・中国・インド・ネパールなどでも見ることができます。
発祥をたどっていくと一番古い記録はインドへと飛びます。
紀元前3世紀のインドのアショカ王の建てた石柱に獅子が刻まれているそうです。
その頃はまだ舞われてはいなかったようです。
昔のインドの遊牧民や農耕民は、ライオンを神として崇めてお祈りの対象にしていたのです。

そして、インドからシルクロードを経て紀元前に中国へと伝来し、四世紀~六世紀頃に獅子が舞いになった記述が残っているそうです。

そして中国から韓国へと渡り、韓国の「三国史記」の中で伎楽の舞が五世紀~六世紀頃に舞われていたいう記述がのこっており、この伎楽の舞が百済から日本へと渡ってきたといわれています。
日本書紀にはこの百済からの渡来人、味摩子(みまし)が伎楽を広めたということが記されているそうです。

日本に古くから伝わる民俗芸能ですが、日本全土で行われ、バリエーションも多く、実は日本で一番数が多い民俗芸能といわれているのです。
中でも富山県は全国の中でも獅子舞伝承数が日本一多いといわれ、2005年の段階で1000カ所以上で受け継がれているそうです。

 

まとめ

正月の獅子舞、あまり見かけなくはなりましたがもし次見かけたらぜひ噛まれてみてはどうでしょうか?
地域によってはまだ町内や家に舞に来たりするところもあるようです。
もし見る機会があれば、神楽師が演じる獅子舞の踊る「舞」にも注目してみるとおもしろいのではないでしょうか?

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