奈良は春日大社で節分の日に行われる節分万燈籠
境内に並ぶたくさんの万燈籠には800年以上の歴史があり、暗くなった境内に浮かぶ灯りはとても幻想的です。
2019年の節分万燈籠の日程や混雑具合についてご紹介していきましょう。
Table of Contents
奈良春日大社の節分万燈籠
奈良県は春日大社で行われる行事『節分万燈籠』
年に2度ある万燈籠
節分の日
と8月14日、15日の夜にこれらの燈籠全てに火が灯されるのです。
それぞれ『節分万燈籠』『中元万燈籠』と言います。
なんと3000基にもなる燈籠の数
春日大社は燈籠の数が日本一多い神社になります。
春日大社の境内に灯される燈籠は石燈籠が約2000基、そして釣燈籠が約1000基の合計約3000基にもなります。
その中には石燈籠としては日本で2番目に古い800年以上前に関白藤原忠通が奉納した「柚木型燈籠(ゆのきがたとうろう)」や,
さらに古く1000年近く前に藤原頼道から寄進された「瑠璃燈籠」などもあります
他にも、一般庶民などから「家内安全、商売繁盛、武運長久」などの願いをこめて寄進されたものが多数並びます。
昔は燈籠を奉納するさいに油料も納められたそうです。
そしてその油の続く限り毎晩灯りがともされていたのです。
明治時代に入り一旦中断されたのですが、節分の夜は明治21年に中元の夜は昭和4年に復活して現在の万燈籠の形になりました。
さらに昔、室町時代などでは奈良町の住人が春日大社の参道で雨乞い祈祷として万燈籠を行っていました。
参道の石燈籠だけでもたくさんありますが、本殿の中の回廊につられている釣燈籠もぜひごらんになって下さい。
特別拝観料が必要になり、混雑もしていますが行列に並ぶ価値はあるでしょう。
燈籠探しをしてみましょう
2000基ある石燈籠のうち15基だけ燈籠の竿部分に『春日大明神』という文字が刻まれています。
その他のほとんどが『春日社』と刻まれています。
この15基ある『春日大明神』と刻まれた燈籠を一晩に3基見つけられると長者になれるという言い伝えもあります。
他にも春日大社の燈籠には「いろんなタイプの鹿」が掘られた石燈籠があります。
「後ろ姿」のものや「鹿と紅葉」がセットになったものなど色々探してみるのも楽しいでしょう。
ただ、非常に歴史のある古い燈籠がたくさんあるので、触ったりするのは危険なので注意しましょう
幻想的な釣燈籠
参道を抜け南門をくぐると本社へ。
江戸時代以前の古いものから新しい現代のものまで1000基もの釣燈籠を見ることができます。
明るい時間に見ると歴史を感じることができますが、18時頃になると釣燈籠に灯りがともり、暗くなってからは昼間とは違う幻想的な空間へと変わります。
奉納3000円で献灯することもできます。
奈良春日大社の節分万燈籠の日程
2019年の節分は2月3日(日)になります。
春日大社の節分万燈籠
2019年2月3日(日)
17:30分頃から舞楽奉納があり
18:00頃から全燈籠に灯がともります
20:30頃に閉門が予定されています。
拝観料は回廊内特別参拝は500円。また3000円以上の初穂料で献燈できます。
場所は直会殿(舞楽)・境内一円
アクセス
JR奈良駅、近鉄奈良駅から
春日大社本殿行きバス終点下車すぐ。
市内循環バス「春日大社表参道」下車徒歩10分
春日大社の節分万燈籠の混雑具合
夏は8月14日15日にある中元万燈籠よりは混雑具合はマシです。
やってくる人自体は多いのですが動けなくて見れなくなるほどの人混みではありません。
マイカー乗り入れ禁止なども節分万燈籠の日にはないので車で行くことも可能ですが、やはり本殿に近い駐車場は入るのに並ばなければいけないかもしれません。
少し歩かなければいけませんが、本殿から離れれば安い駐車場もいくつかあります。
ただ、赤ちゃんや子供ど一緒に行く場合、ベビーカーなどは少し登り坂だったり、舗装されていなかったりなど少し不便かもしれません。
JR奈良駅、近鉄奈良駅ともに「春日大社」までバスが出ているので電車で行くことをおすすめします。
奈良交通のバスで「春日大社本殿行」に乗って終点でおりると、すぐですし、「市内循環外回り」に乗って「春日大社表参道」で降りると徒歩10分ほどでつきます。
駅から徒歩でい行くことも可能ですが、赤ちゃんや子供連れの場合は30分以上はかかるので少し大変かもしれません。
節分の日はまだまだ寒いので防寒対策はしっかりととって出かけることをおすすめします。
奈良春日大社の節分万燈籠2019年!日程や混雑具合のまとめ
春日大社の節分万燈籠、3000基ある燈籠に灯りがともされ、幻想的な世界に浸れます。
少し早めの明るい時間帯に行けば、歴史ある燈籠の中に刻まれている「春日大明神」の文字を見つけたりする楽しみ方もあります。
他にも鹿が刻まれているものもあるのでそれらを見つけるのもまた楽しいでしょう。
幻想的な空間の中で過ごす『節分』もなかなかいいのではないでしょうか?