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ひな祭り

雛人形の親王飾りの飾り方やお内裏様の並べ方、台の毛氈などご紹介

投稿日:2019年1月3日 更新日:

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3月3日のひな祭り
初節句に雛人形を飾られる方もたくさんおられると思いますが、部屋の都合で大きなものが飾ることができなくて親王飾りにされる方もたくさんおられると思います

親王飾りの飾り方はどうするの?と疑問に思われる方も少なくないと思います。
また男雛と女雛の並べ方や飾る台や毛氈についても解説していきたいと思います。

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雛人形の親王飾りの飾り方

親王飾りとは?

男雛(おびな)と女雛(めびな)のふたりだけを飾る飾り方を『親王飾り』と言います。
雛人形にはこの2対が必要なので、親王飾りは雛人形の基本になるのです。

親王飾りの飾り方

男雛の飾り方

一般的には向かって左側に、京雛の場合は向かって右側に飾ります。
である「立纓」をまっすぐに立てます
(しゃく)を男雛の右手に持たせます
飾剣(かざたち)
男雛の左側に刃を下にして差します。
平緒(ひらお)
飾剣を腰に下げる為の帯です。前掛けのように垂らしましょう。

女雛の飾り方

一般的には向かって右側に、京雛の場合は向かって左側に飾ります。
檜扇(ひおうぎ)
顔を隠すために用いられたものです。檜扇を開いて女雛に持たせます。

道具の飾り方

金屏風を後ろに立てます雪洞(ぼんぼり)を両端に飾ります三方(さんぽう)を真ん中に飾ります菱台を両端の雪洞と真ん中の三方の間に飾ります左近の桜は向かって右側の雪洞の前に飾ります。右近の橘は向かって左側の雪洞の前に飾ります。

桜と橘、どっちが左か右か迷った時の覚え方は「左近の桜」なのでこんのくら」「さ=さ」として覚えておけば、それの逆が「右=橘」として覚えられます。
気をつけるのは左右は「向かって見た時に逆になる」ということです。

雛人形に親王飾りの並べ方は?

男雛と女雛の位置は?

一番悩まれるのは男雛と女雛が「どちらが右でどちらが左か?」ってことではないでしょうか?
これは関東と関西(主に京都)で違ってきます。
一般的には「向かって左側に男雛、右側に女雛」を飾ります。
しかし京都のお雛様は俗に「京雛」と呼ばれ、「向かって右側に男雛が左側に女雛」が飾られます。

京雛の並べ方の理由

もともと日本は「左上位」の文化でした。
高貴な人が左側に座るということです。

「天使は南面す」という言葉があって、位の高い人は北に背を向けて南を向いて座っていたのです。
南向きに座ると「左側が東、右側が西」となります。

太陽は左側から昇り、右側に沈んでいきます。このことから「左上位」という考え方が生まれたと言われています。
京都のお雛様にはこの文化が残っており、今でもなお「左上位」で向かって右側に男雛、左側に女雛を並べて飾ります。

一般的な関東雛の並べ方の理由

一般的には「左上位」ではなく「右上位」として男雛と女雛を飾っています。
これにも理由があります。

大正天皇が即位された際に当時の西洋の流れをくんだ国際儀礼の考え方に基づいて、洋装で皇后陛下の右側に立たれました。
当時の皇居はすでに東京に移っていたので、皇居があった東京を中心に全国にこの「右上位」の文化が広まったのです。
そして、雛人形も一般的に「右上位」として飾られるようになったのです。

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雛人形の親王飾りの台の毛氈について

雛人形で親王飾りをする時などに使う、普段たぶんあまり意識していない赤い敷き布や畳のついた台にも名前があります。
赤い敷き布は「毛氈(もうせん)」と言います。また畳がついた台(畳を利用しないタイプのものも多くあります)を「親王台」と呼びます。

赤い毛氈の意味

毛氈の赤色には「魔除けや厄除け」の意味合いがあります。
屋内外に関係なくお茶会や結納の場でもよく「赤い毛氈」が敷かれているのを見るかと思いますが、これは結界を表して、敷いている場所を神聖な場所とする効果があるのです。

赤い毛氈や親王台についている柄

赤い毛氈と親王台をよく見てみると前側に柄が入っているのが分かると思います。
あまり目立つような柄ではありませんが、赤い毛氈の場合は裾の前側だったり、両側に使われており、親王台の場合だと畳の前側や四辺に使われております。
縦の縞模様にたくさんの色がついたもので、その縦の縞模様の中にたくさんの菱形の模様が規則的に縦に並べられている柄です。
この柄のことを「繧繝(うんげん)」と言います。
「繧繝(うんげん)」は縁起の良い模様としてつけられます。
繧繝のついた布は「繧繝錦(うんげんにしき)」と呼ばれ、赤い毛氈に繧繝をつけた「赤い繧繝錦」が雛人形によく用いられています。

親王台に使われているものは「繧繝縁(うんげんべり)」と呼ばれるのですが、親王台ではなく実際の畳の縁にもこの「繧繝縁」は用いられています。
この「繧繝縁」が施されている畳は天皇やごく限られた身分の人にしか使用が許されていない禁色模様です。

雛人形のお内裏様(男雛と女雛)は天皇と皇后を表しています。
天皇と皇后の結婚式をあらわしているので、「赤い繧繝錦」と「繧繝縁」のついた畳の親王台に飾る事で「高貴なものかつお守りの役目」を表しているのですね。

雛人形の親王飾りの飾り方やお内裏様の並べ方、台の毛氈などご紹介のまとめ

雛人形を親王飾りで飾る時は一般的には男雛が向かって左側、女雛が向かって右側に飾ります。
昔からの左上位の文化が残っている京雛では逆に向かって右側に男雛が、向かって左側に女雛が飾られます。
男雛は立纓をまっすぐに立て、笏を右手に持たせて、飾剣を左側に刃を下して差し、平緒は前掛けのように垂らします。
女雛は檜扇を開いて持たせます。
道具の飾り方は、金屏風を立て雪洞を両端に飾り、三方を真ん中に置いて、雪洞と三方の間に菱台を飾ります。
右側の雪洞の前には左近の桜を、左側の雪洞の前には右近の橘を飾りましょう。
雛人形を飾る台に敷かれている赤い敷物を毛氈といい、台のことを親王台といいます。
毛氈や親王台についている柄のことを繧繝といい、繧繝のついた布を繧繝錦、親王台に使われている繧繝を繧繝縁と言います。
桃の節句に親王飾りをする時に一度ゆっくりお雛さんを見てみたら今まで気づかなかった模様や、道具の細かく作られた部分に気づくのではないでしょうか?
デパートなどで売られているお雛さんなども見る機会があるかと思いますが、一度ゆっくりお顔なども見てみると、1つ1つ違った表情が見えてくると思います。

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