せっかく洗った洗濯物、干して取り入れようとしたら、「何…この臭い……。」なんてことありますよね。
あのイヤな生乾きの臭い、どうしたら消えるのか!?
臭いの取り方を紹介します。
また生乾きの臭いとなる原因と取り方その対策についても解説していきましょう。
Table of Contents
洗濯物の生乾きの臭いの原因は?
洗濯物に付く生乾きのイヤな臭い、まずはこの臭いニオイの原因を探ってみましょう。
洗濯物からする生乾きのイヤなニオイの原因はいくつかあります。
・モラクセラ菌
・洗濯前の長時間放置
・多すぎる洗剤
□洗濯物の生乾きの臭いの原因 <モラクセラ菌>
雑菌が繁殖することによって洗濯物が臭うのは分かっていたのですが、研究がすすみ生乾きの臭いを発生さる菌を特定することができました。
あの不快な生乾きの臭いの原因は「モラクセラ菌」という雑菌です。
そのモラクセラ菌は真性細菌の一種ですが、珍しい菌でもなく人や動物の口や鼻の粘膜にいる常在菌です。
モラクセラ菌が洗濯物の生乾きの臭いの原因と説明しましたが、モラクセラ菌そのものが臭いを発するわけではありません。
菌が繁殖する際に出る代謝物が臭いの原因になるのです。
モラクセラ菌は人から出る水分や皮脂を栄養に繁殖します。なのでタオルや衣服などの洗濯物に付いた皮脂や水分もモラクセラ菌の栄養になってしまいそれらが繁殖することによって臭いを発するのです
生乾きの臭いの原因「モラクセラ菌」の特徴
◇紫外線や乾燥に強い
モラクセラ菌は紫外線や乾燥にも強いのです。つまり衣服などについたモラクセラ菌が繁殖した際に外干しをしてもその一部は残ったままになります。
まして部屋で干した場合は乾燥するのにも時間がかなりかかるので、モラクセラ菌はどんどん繁殖してしまい生乾き臭の原因になってしまいます。
◇人から出る水分や皮脂を栄養に繁殖する
汗をかいたり、雨に濡れたりなど水分や皮脂の量が増えると、その水分と一緒に蒸発し広がる際に臭いを発生させます。
◇熱に弱い
モラクセラ菌は60度以上の温度で除菌できます。鍋でお湯を沸かした際に鍋底に小さい空気の粒が出来始めるくらいの温度がおよそ60度になります。
□洗濯物の生乾きの臭いの原因<洗濯前の長時間放置>
洗濯機の中に洗う前の汚れた洗濯物を長時間入れておくと雑菌が繁殖する原因になってしまします。
洗う前のものを入れておく洗濯カゴを用意してそこに入れるようにしましょう。
ただし、濡れたタオルなどを他の洗濯物と一緒にカゴに入れてしまうと湿った状態が続いてしまい良くありません。
洗濯をするまでに長時間間が空く場合は一旦タオルを乾かしたほうが良いです。
□洗濯物の生乾きの臭いの原因<多すぎる洗剤>
洗濯の際に投入する洗剤は決められた適量というものがあります。
しっかり洗いたいからといって規定量よりもたくさん入れすぎたりすると雑菌が繁殖する原因になることも。
洗濯時には決められた適切な量の洗剤を入れるようにしましょう。
また、洗濯時に酵素系漂白剤を使用すれば除菌もでき、つけ置きすることによって臭い対策にもなります。
□洗濯物の生乾きの臭いの原因<お風呂の残り湯>
洗濯時にお風呂の残り湯を使う方もたくさんおられると思います。
それを前提に製造されている洗濯機もあるほどです。
ただ、残り湯には雑菌が多く含まれている場合もあるので、”すすぎ時”には使用せず、”洗い”の時だけの使用にしましょう。
□洗濯物の生乾きの臭いの原因<洗濯槽のカビ>
洗濯機の洗濯槽自体が裏側にカビを作ってしまうことがあります。洗濯終了時に洗濯槽が乾燥するまではフタを閉めずに開けておきましょう。
乾燥させないと洗濯槽の中でカビや雑菌が繁殖してしまいます。
また定期的(1ヶ月に1度位)に洗濯槽クリーナーなどを使って、洗濯槽内を綺麗にするように心がけましょう。
洗濯物の生乾きの臭いの取り方
生乾きのイヤな臭いの原因は「モラクセラ菌」だということが分かりました。
では洗濯物のあの臭いは具体的に何をすれば取れるのでしょうか?
生乾きの臭いの取り方をいくつかご紹介しましょう。
◆煮沸洗いでの取り方
大きな鍋(調理に使わない鍋)を用意します。その鍋の中にお湯をたっぷり入れてその中に生乾きの臭いのする洗濯物を入れてグツグツ煮るのです。
これはあくまでも鍋の中に入る程度の洗濯物に限ります。あまりに大きな洗濯物などは鍋の中に入りきらないのでその場合はまた別の取り方があります。
ただ、キッチンで衣類を鍋に入れて洗うというのには抵抗がある方もあるかもしれません。
この時使う鍋はもちろん煮沸専用のものにしましょう。
グツグツ煮たあと、脱水して干しても良いのですが、煮終わった洗濯物をもう一度洗濯機に入れて通常の洗濯をしてから干しても臭いは取れています。
◆お湯に浸ける取り方
どうしてもキッチンでは…。という方にはバケツや洗面器、タライなどを使う臭いの取り方です。
まず臭いの気になる洗濯物を通常の洗濯で洗います。そのあと洗濯機から出した洗濯物をお風呂の浴槽やシンクなどに置きます。
そして上からまんべんなく熱湯をかけていきます。
20~30分放置して、ある程度熱が冷めたら絞って乾燥させると臭いは取れているでしょう。
◆アイロンを使った取り方
まず始めにアイロンを使ってもよい生地かどうかを確認してからにしましょう。
臭いの気になる洗濯物を通常の洗濯で洗います。洗濯完了後濡れたままの洗濯物にそのままアイロンを掛けていきます。
アイロンの温度は160℃~200℃くらいに保ちます。注意点としてはまんべんなく乾燥するまでしっかりとアイロンを掛けることです。
しっかり乾燥するまで続ければ臭いを取ることができます。
洗濯物の生乾きの臭いの対策
洗濯物に生乾きの臭いが付かないようにするための対策をいくつかご紹介します。
○酵素系漂白剤・除菌ができる洗剤を使用する
衣類の三大悪臭「生乾きの臭い・汗の臭い・靴下の臭い」を研究して作られた洗剤
花王の「アタックNeo抗菌EX Wパワー」は洗濯後1日経過後も臭いの元となる菌を増殖させません。
新しい洗濯機から使用すれば、半年後も洗濯槽にカビが生えないことが実験でもわかっています。
新品の洗濯機でなくても酵素系漂白剤で洗濯槽のカビ取りをした後に洗剤を使っていくと良いでしょう。
また洗濯する前に15分~20分酵素系漂白剤を40℃くらいのお湯に入れて、つけ置きすることでモラクセラ菌を減らすことができます。
○部屋干しの際には除湿器やエアコン、扇風機などを使う
部屋干しをする時はどうしても部屋の湿度が上がってしまいます。
梅雨・夏・冬と関係なく、扇風機などの風を洗濯物にあてるようにしましょう。
エアコンに「室内干し」などの機能がついていればそれを使うのもいいでしょう。
できるだけ洗濯物同士がくっつかないようにして、間に風が通るようにして乾かすようにしましょう。
また除湿器を併用すればより効果的に洗濯物を乾かすことができます。そのうえ湿気を取ってくれるのでより便利です。
○1ヶ月に1度は洗濯層を掃除しましょう。
洗濯層クリーナーを使えばボタン1つで掃除ができるタイプの洗濯機もたくさんあります。
生乾きの臭いの原因となる雑菌やカビが生えないように月に1度くらいの頻度で掃除をしましょう。
○洗濯後は、すぐに干す!
一番簡単に実行できることですが、忙しかったり時間の都合で洗濯が終わったあとにすぐ干せないこともあるかもしれません。
できるだけ、洗濯から干す作業までを一気にすることが大切です。
洗い終わった洗濯物を長時間放置しないように心がけましょう。
「洗濯物の生乾きの臭いの原因・取り方と対策について」のまとめ
洗濯機の生乾きの臭いの原因と取り方・対策について紹介してきました。
いくつかの臭いの取り方、臭いがつかないようにする対策がありました。
一度洗濯物についたらなかなか取れないイヤな生乾きの臭い、もうこの臭いからは卒業したいですね。
洗濯物のイヤな生乾きの臭いを取る参考になれば幸いです。