今回お子さんの端午の節句でこいのぼりを用意されるパパやママもけっこうおられると思います。
アパートやマンションにお住まいの方はもちろん、戸建てに住まわれている方もベランダ用のこいのぼりを飾られる方が多いと思います。
今回はベランダに飾るこいのぼりの飾り方で気をつけたいポイントや選び方、マンション・アパートで飾る際の注意点などを紹介していきます。
Table of Contents
鯉のぼりベランダでの飾り方
まずはベランダに飾る鯉のぼりの基本パーツを紹介していきましょう。
鯉のぼり部品の名称
<回転球>
「回転球」は鯉のぼりの一番先についている金色に光った丸いものです。
回転球には「天空の神様を呼ぶために目印」という意味があります。
<矢車>
「矢車」は回転球の下についてる部品で風が吹くとカタカタと音を立てて回るものです。
矢車には「邪気を打ち破る」といった意味や「矢のように素早く幸福を射止める」といった願いが込められています。
<吹き流し>
「吹き流し」は鯉のぼりの「真鯉」よりも上でひらひらとしているものです。
写真の吹き出しは紺と白ですが、本来吹き流しには五色(黒・赤・青・黄・白)あり魔除けの意味があります。
■鯉のぼりの種類
<真鯉>
一番上で泳ぐこいのぼりは真鯉(まごい)といいお父さんを意味します。
黒色のものが多いです。
<緋鯉>
真鯉の下で泳ぐこいのぼりは緋鯉(ひごい)でお母さんを意味しています。
赤色のものが多いです。
<子鯉>
一番下で泳ぐ小さなこいのぼりが子鯉(こごい)でこどもを表しています。
青色のものが多いです。
<ポール>
鯉のぼりを泳がすための竿です。今ではアルミ製の物がほとんどです。
<ロープ>
鯉のぼりとポールを取り付けるさいにロープを使います。
鯉のぼりベランダ用ポールの固定器具の種類
ポールをは大きく3種類あります。
・ベランダの壁に固定するタイプ
・床に置くタイプ
ベランダの柵に固定するタイプ
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ベランダの柵が格子柵の場合に使えるポールの固定器具です。
1.2m~2mの鯉のぼりに対応しているいて、ベランダタイプでは1スタンダードな飾り方になります。
ベランダの壁に固定するタイプ
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ベランダの柵が格子ではなく壁の場合に使える器具です。
こちらも1.2m~2mの鯉のぼりに対応しています。
こちらもベランダ用の取り付け器具ではスタンダードなタイプとなります。
ベランダの床に置くタイプ
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万能タイプといわれる鯉のぼりスタンドです。
床に置くタイプなのでベランダにスペースさえあれば、柵のタイプに関係なく置くことができます。
また部屋の中で飾る場合や一戸建ての場合の庭などにも置くこともできます。
ベランダに固定器具やスタンドが無い場合
■ベランダにロープをはる
鯉のぼりのサイズが小さい場合に使える方法です。
ポールを使わずに、物干し竿をかけているところにロープを張って鯉のぼりを吊るす飾り方です。
鯉のぼりの祭りなどで川幅いっぱいに並ぶ鯉のぼりのイメージです。
横一列になって鯉のぼりを泳ぐ姿はあまり見かけないと思います。
見た目もかわいく珍しいので良いのですが、風がないと鯉のぼりがぶら下がってしまい床についてしまうので、小さめの鯉のぼりでしかできないのが難点です。
鯉のぼりベランダ用の選び方
ベランダ用の鯉のぼりを選ぶ時のポイントは大きく3つあります。
各ご家庭の事情にあったものを選ぶようにしましょう。
鯉のぼりの取り付け方で選ぶ
鯉のぼりをベランダに飾る場合にはベランダの形状によって取り付け方法が変わってきます。
■手すり固定器具を使う
・格子タイプ・壁タイプ
■スタンドタイプを使う
・万能タイプ
鯉のぼりのサイズで選ぶ
鯉のぼりのサイズはベランダ用のもので1.2m~2mサイズのものがほとんどです。
マンションやアパートなどの場合であれば左右隣の部屋や上下の部屋との距離と「鯉のぼり・ポールの長さ」を考慮して、邪魔にならない程度のものを選びましょう。
大きいサイズの鯉のぼり
□メリット
・外から見たときにも存在感がある
・風にそよぎ優雅に泳ぐ姿は見応えがある。
■デメリット
・小さい風では泳ぎが少なく、逆に強い風が吹くと絡まりやすくなる。
・絡まる面積も増えるので汚れる部分も多くなる
・小さい物よりは高価になる
小さいサイズの鯉のぼり
□メリット
・たいていのベランダで飾る事ができる
・強い風でも絡まりが少ない
・準備が大きい物よりは比較的ラク
・大きい物よりも安価に手に入る
■デメリット
・見応えは大きい物よりは劣る
鯉のぼりの素材で選ぶ
鯉のぼりの素材は大きく「ポリエステル製」「ナイロン製」「綿製」の3種類になります。
現在使われているもののほとんどは「ポリエステル製」か「ナイロン製」になります。
それぞれに特徴があるのでみてみましょう
・光に強く褐色が少なく高級感がある。
・撥水性、耐水性がある
・濡れたまま重ねていると色移りする恐れがある
・耐久性は短め(2~5年程度)
購入する時期のお子さんの年齢から、その先何年飾る事になるのかなどを考慮するのもいいでしょう。
お子さんが0歳児の場合、小学校低学年まで飾るとしても約10年ほど飾ることになります。
飾る時期は4月~5月の少しの間ですが、その間に雨や風などの影響もけっこう受けるのでそのあたりも考慮して選ばれるとよいです。
その他の選ぶポイント
■名前入りの吹き流し
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吹き流しに名前や家紋が入れられるものが販売されています。
鯉のぼりベランダ用をマンションで飾る際の注意点
鯉のぼりをベランダに飾る際に注意したいのは「風」と「雨」です。
これはマンション・アパートや戸建てに関係なく注意したい点です。
風が強すぎると鯉のぼりが絡まったり、屋根にひっかかったり、マンションなどの場合には隣や上下の部屋にひっかかってしまうこともあります。
「雨」に関しては、最近の鯉のぼりは耐水性・撥水性の優れたものが多いですが長い年月で使おうと思うのであれば、できるかぎり濡らしたくはないものです。
その辺りをふまえたいくつかの注意点を紹介します。
鯉のぼりをしっかり固定する
風が強くなると思いの外、鯉のぼりは揺れ泳ぎます。
しっかりとロープを固定していないと隣の部屋のベランダに入ってしまったり、飛んでいってしまうことも…。
しっかりと頑丈に固定するようにしましょう。
あまりにも強風の日には鯉のぼりを降ろしておくのが良いです。
隣や上下の部屋への配慮
マンションなどのベランダに飾る場合、注意しなければならないのは隣や上下の部屋への配慮です。
風が吹いていないと、鯉のぼりはだらーんと垂れます。
選ぶ鯉のぼりのサイズが大きすぎると下の階の部屋まで垂れ下がり、日差しを遮ってしまうおそれがあります。
また逆に風が強い場合に、隣の部屋の日差しを遮ってしまったり、ベランダに巻き付いてしまうこともあります。
マンション・アパートなどの場合、ポールの長さが大きすぎると上の階のベランダにひっかかることもあります。
購入の際、飾る際にはそのあたりも考慮しましょう。
風の日や夜中は音にも注意する
風が強いと物干し竿に巻き付いたり、鯉のぼりが絡まることもあります。
またマンションなどの場合、強い風の日には矢車の音が隣の方にうるさく思われることがあるかもしれません。
昼なら外の音で紛れることもありますが、静かな夜中などはかなり音がすることもあります。
音がうるさく思えた時はベランダ内にしまったり、ポールを短くして矢車が風に当たらないようにしておくのも策です。
鯉のぼりには「静音タイプ」の矢車もあります。
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サイズのあった金具やスタンドを選ぶ
鯉のぼりの「ポール」と「金具・スタンド」の大きさがしっかりあっていないと、ポールが抜け落ちてしまったり風で飛ばされる危険性もあります。
しっかりとサイズのあったものを選ぶようにしましょう。
「鯉のぼりベランダ用の飾り方や選び方、マンションでの注意点」まとめ
鯉のぼり鯉のぼりベランダ用の飾り方や選び方、マンションで飾る際の注意点などについて紹介しました。
1年の内で飾る期間は短いもののお子さんの記憶には間違いなく残るであろう行事です。
何気に少し大変な作業かもしれませんが、お子さんが喜ばれたらうれしいものです。
鯉のぼりを飾られる際の参考になれば幸いです。
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