「こどもの日」が近づいてきて鯉のぼりを揚げる方も多いと思います。
今年初めて鯉のぼりを揚げようとされているあなたにベランダ用鯉のぼりの選び方と設置の仕方をご紹介します。
またベランダスタンドを利用した設置方法やコツなどもあわせて紹介していきましょう。
Table of Contents
鯉のぼりのベランダ用の選び方
ベランダ用の鯉のぼりを設置する場合、ご家庭のベランダの大きさに合わせた鯉のぼりを選ぶことが大事になってきます。
大きすぎると設置するのも大変になったり、近くに電線などがあれば絡まる可能性もあります。
また小さすぎても迫力にも欠けるので、鯉のぼりの大きさをしっかり確認してから購入したいところです。
鯉のぼりの大きさでの選ぶ
鯉のぼりを選ぶ際によく大きさの目安が表記されています。
1.2mや1.5m、2mなどの表記がありますが、これらは鯉のぼりの一番大きな黒鯉を基準としたサイズが表記されています。
ベランダ用の鯉のぼりの場合は、たいてい1m / 1.2m / 1.5m / 2m の4種類が販売されているでしょう。
「鯉のぼり」の種類
●吹き流し
●黒鯉(真鯉)
●赤鯉(緋鯉)
●青鯉(子鯉)
この4つが基本になり、多い物だと
●緑鯉(子鯉)
●紫鯉(子鯉)
●橙鯉(子鯉)
などがついているものもあります。
鯉のぼりの大きさの目安
1.2m:外に飾る鯉のぼりとしてはかなりコンパクトなクラスのサイズになるでしょう。マンションやアパートには最適です。
1.5m:ベランダ用の鯉のぼりとしては最も人気のサイズになります。庭用としても使える大きさです。
2m:このサイズのものはマンション・アパート用としては最大サイズになります。庭に飾るものの定番サイズになります。
鯉のぼりは風に乗って泳ぎます。しかし風はどこから吹いてくるかは分からないので、あらゆる角度から風がふくことを考えておかなければいけません。
最も大きいサイズの「黒鯉」の長さが「円の半径」になると考えて「円の半径+1mの範囲」に障害物が来ないようにしましょう。
マンションやアパート、スペースがあまりない戸建ての場合
・風に流されたときにお隣の家の屋根やベランダに入らない、上の階の部屋のベランダに入らない
・回りの電柱や電線、信号機や看板などに絡まない
・無風時に階下の部屋に鯉のぼりがかからない
これらに注意して大きさを決めるといいでしょう。
鯉のぼり~素材での選び方~
鯉のぼりの素材は大きく3種類あります。
「ナイロン製」「ポリエステル製」そして「綿製」の3つです。
今では「ナイロン製」と「ポリエステル製」が一般的になっています。
どちらも耐久性に優れていますが、褪色性にそれぞれ大きく違いがあります。
ナイロンが1~3年なのに対してポリエステルは5~6年ほどで長持ちします。
「褪色」というのは日光に当たったり時間の経過などにより色があせることです。
値段も「ナイロン」よりも「ポリエステル」のほうが高価になってきます。
また同じポリエステルでも雨水をはじく撥水加工がしてあるものや温度変化や風雨などに対し変質や劣化をおこしにくい耐候性の高いものはより高価になってきます。
メリット | デメリット | 褪色性 | |
ナイロン製 | お手頃価格
光沢があり見栄えする |
濡れた状態で他の鯉と重なると色移りする場合がある | 1~3年 |
ポリエステル製 | 高級感がある
シワになりにくい お手入れが簡単 |
高価 | 5~6年 |
「どのくらいの年数の期間、鯉のぼりを飾るのか?」を考えて、どちらを購入するのかを決めるのも良いでしょう。
高価なポリエステル製を購入し大切に長く使うのも、安いナイロン製を選んで数年で買い換えるのもありかと思います。
鯉のぼりのデザインで選ぶ
鯉のデザインも値段によって変わってきます。
注意して見なければ気づかないかもしれませんが、高価なものになってくると背びれや尾びれがついてきます。また鯉の中にスパンコールや金が入ったりするものもあります。
また単純に好みの鯉の顔や形、色あいなどもあるかと思います。黒や赤や青でも鯉のぼりによってイメージはだいぶ変わります。
たとえ安くても好きな顔や形、気に入った色をした鯉のぼりだと愛着もわくでしょう。
ベランダの設置の仕方での選び方
鯉のぼりをベランダに設置する際に格子タイプの柵に固定するタイプのものや壁面に固定するタイプのものがあります。
どちらも専用金具を取り付けて、その金具にポールを固定して使うことになります。
購入する際にはベランダの柵や手すり、壁面の厚さなどの写真やサイズを計測しておくことをオススメします。
鯉のぼりのベランダ設置方法
鯉のぼりのベランダ設置には専用の金具を使用します。
専用の金具をベランダに取り付けてそこにポールを固定するのですが、金具の取り付け方にもいくつかのタイプがあります。
◇柵の手すりに付けるタイプ
柵があるタイプのベランダで「手すり」に取り付けるタイプのものです。
◇柵の格子を挟むタイプ
格子状の柵があるタイプのベランダで「格子」を金具で挟むタイプのものです。
◇壁面を挟むタイプ
柵ではなく壁で囲まれたウォールタイプのベランダで「壁面」を上から挟むタイプのものです。
いずれも挟むホルダーが金具になっているので「手すり」や「格子」、「壁面」の材質によってはキズがついてしまう場合もあります。
賃貸などで退去時の修復が気になる場合などは布などをあてて、その上から金具を取り付けるのもよいでしょう。
ただし、その場合は金具が外れやすくなる場合があるので、しっかりと固定されているかを確認しましょう。
鯉のぼりのベランダ設置のコツ
◆ベランダの真ん中辺りに設置する
隣の家に入ることを防ぐことができ、なおかつ見栄えがよくなります。
洗濯物を干したりするのには少し邪魔にはなりますが……。
◆鯉と鯉の間隔は広げない
鯉と鯉との間隔を開けすぎると泳いでくれる鯉とベランダの中に入ったままの鯉に分かれてしまうことがあります。
あまり間隔を開けすぎない方が全ての鯉が泳ぎやすくなるでしょう。
◆絡みにくくする器具を使う
少し高価になりますが「絡み止めリング」や「絡みにくくする器具」が売られています。
鯉のぼりをベランダ使用で長持ちさせるには?
<鯉のぼり>●雨の日や夜などは出来るだけ鯉のぼりを降ろしておきましょう。
酸性雨の影響で汚れや染みがついてしまうことがあります。また雨に濡れることによって耐久性が落ちてしまう場合もあります。
多少の濡れであればいいかもしれませんが、濡れてしまった時はできるだけ拭くようにすると良いでしょう。
夜に関しても寝ている間に強い風が吹くことも考えられます。できれば降ろしておくことが長持ちさせるコツです。
<ポール>
●強風時には鯉のぼりを降ろしましょう
強風時に鯉のぼりを揚げたままにしておくと強く引っ張られたポールが変形してしまう場合があります。
目安としては砂埃がたつくらいの風や紙が舞い上がる程の風が吹いているときは鯉のぼりを降ろしておくのが良いでしょう。
鯉のぼりをしまう時期や片付け方
鯉のぼりのしまう時期に関してや片付け方、そして洗濯のしかたについてはコチラを参考にしてください。
・五月人形や鯉のぼりのしまう時期はいつ?片付け方は?洗濯していい?
鯉のぼりのベランダスタンドの利用
鯉のぼりをベランダで飾る場合に専用金具がうまく付かない場合もあります。
そんな時は色んな場所でポールを固定させることができる「スタンドタイプ」のものを利用するのが便利です。
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ポールをスタンドに差し込み自立させるタイプのものです。
スタンドの台に水や砂、ブロックなどのおもしを置いてスタンドが動かないように固定しポールが倒れないようにします。
どんな場所でも簡単に設置することができ非常に便利です。
ただしスタンドの底面が約50㎝×50㎝程度の面積があるので、それを設置する床面積が必要になります。
設置できるスペースさえあればベランダだけではなく室内や庭、玄関先など色んな場所に設置可能になります。
スタンドの角度も調整することができます。
「鯉のぼりのベランダ用の選び方と設置方法!スタンドの利用も紹介」まとめ
鯉のぼりのベランダ用の選び方から設置方法を紹介してきました。
たくさんある鯉のぼりの中から、あなたの家の色んな条件にあったピッタリのものが見つかるといいですね!
せっかく購入するのならばお子さんにも喜んでもらえるものを選びたいところです。
まだ小さいお子さんですが、少しお兄ちゃんになる頃まで長い間使えるように「長持ちさせるコツ」についても紹介させていただきました。
ベランダでの金具の使用が難しかったり、傷が付くかもしれないのが困る場合にはスタンドの利用もいいかと思います。
初めての鯉のぼり選びの参考になれば幸いです。
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