岐阜県本巣市の根尾谷に咲く日本三大巨桜の1つ「根尾谷の淡墨桜」
樹齢1500余年の彼岸桜は国の天然記念物に指定されています。
淡墨桜について見頃や駐車場情報とあわせてご紹介していきます。
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岐阜の淡墨桜 根尾谷に咲く巨桜
岐阜県本巣市の根尾谷の淡墨公園にある一本桜は「淡墨桜」と呼ばれ、「日本五大桜」「日本三大巨桜」のひとつで、国の天然記念物になっています。
・三春滝桜
・石戸蒲ザクラ(いしとかばざくら)
・山高神代桜(やまたかじんだいざくら)
・狩宿の下馬ザクラ(かりやどのけばざくら)
・根尾谷の淡墨桜(ねおだにのうすずみざくら)
●国の天然記念物
1922年(大正11年)10月12日に由緒ある桜の代表的巨樹として天然記念物に指定されています。
●淡墨桜の名前の由来
岐阜根尾谷に咲くこの淡墨桜は桜の全種300余種の中でも名花中の上位にあると言われる品種です。
つぼみの時は薄い桃色で、満開時に白色、散り際には淡い墨色を帯びてきます。
この散り際の花びらの色につなんで「淡墨桜」と呼ばれるようになりました。
●岐阜の巨桜「淡墨桜」の大きさ
呼称:根尾谷淡墨ザクラ
品種:彼岸桜
樹齢:1500余年
樹高:16.3m
幹囲:9.90m
枝張り:東西27.60m 南北25.00m
●継体天皇お手植えの伝承
愛知県一宮市の真清田神社ゆかりの土川家で発見された古文書『真清探當證』の記述による伝承があります。
467年頃に男大迹王(のちの継体天皇)が皇位継承をめぐってのちの雄略天皇から迫害を受けたといいます。
男大迹王は生後50日で養育係の草平・おなみ夫婦に預けられ美濃の山奥、根尾谷の地に隠れ住み根尾谷で炭焼きなどをして日々を過ごすようなりました。
そして29歳の時に仁賢天皇の即位に際し迎えられて都にのぼることになります。
その際、この根尾の地を去るにあたって、真黒田神宮へ参拝した折に持ち帰った桜の苗木2本の内、1本は誕生間もない二男檜隅高田王の参殿を壊し植え、もう1本は幼少時代におなみが日々祈願していた稚児の森に植え、2本とも記念樹したそうです。
そしてその時に桜に添えて一首の歌を詠まれ村人に残したそうです。
「身の代と遺す桜は薄墨よ 千代に其名を栄盛へ止むる」
(みのしろと のこすさくらはうすずみよ ちよにそのなをさかへとどむる)
●岐阜の淡墨桜のライトアップ
日没後にはLED照明によるライトアップが行われます。
LEDなので樹勢にも影響を与えないように考えられています。
桜の木が浮かび上がるように照らされ、昼間とは違う幻想的な世界を楽しむことができます。
3月下旬から4月下旬
18:40~21:00の予定です。
●枝が折れてしまった淡墨桜
近年では幹の老化が著しく樹木医などの手厚い看護によって守られています
2018年の台風21号の影響で岐阜淡墨桜の大枝が無残にも4本折れる被害を受けました。
直径20~30㎝もある大枝が折れるという大きな被害です。折れた部分からの腐食なども懸念されています。
本巣市では「枝が折れてしまった淡墨桜をふるさと納税でご支援ください」と題うって寄附を募集しています。
寄附についてはコチラ
岐阜の淡墨桜の見頃は?
岐阜の淡墨桜の例年の見頃は4月上旬から4月中旬頃になっています。
昨年(2018年)は全国的に桜の開花が早く岐阜の淡墨桜の開花日は3月29日で満開が4月1日頃でした。
今年は例年並みの開花となるところが多いと見込まれます。
去年の開花時期が早かったので昨年と比べると同じか遅い開花となりそうです。
2019年の根尾谷淡墨桜の開花予想
2019年の淡墨桜の開花日の予想
4月3日頃に五分咲き、
満開予想日:4月5日頃
桜吹雪となるのが4月11日頃と見込まれます。
見頃は4月3日頃から4月9日頃くらいになるのではないでしょうか。
好みにもよりますが桜吹雪もまた桜の楽しみ方の1つなので、その場合は見頃ももう少し長く続きます。
岐阜淡墨桜へのアクセス
<電車>
樽見鉄道
「樽見駅」から徒歩約15分
<車>
名神高速道路
「大垣IC」~国道258号・国道21号・県道23号・国道157号経由 約80分
「岐阜羽島IC」~県道46号・県道18号・県道219号・県道23号・国道157号経由 約80分
東海北陸自動車道
「各務原IC」~国道21号・県道23号・国道157号経由 約80分
東海環状自動車道
「関広見IC」~国道418号・国道157号経由 約70分
※道幅がかなり狭い区間があります。
岐阜の淡墨桜へのアクセスについて詳しくはコチラ
岐阜 淡墨桜へのアクセス情報|駐車場や周辺の観光スポットも紹介
岐阜の淡墨桜の駐車場情報
岐阜の淡墨桜、観桜シーズンの市営の臨時駐車場について
淡墨桜が咲く淡墨公園の近くには第1駐車場から第4駐車場まで市営の臨時駐車場が設けられます。
収容台数は約700台とけっこうたくさん止めることができます。
駐車場は24時間空いており、料金は下記のようになります。
◆普通車・軽自動車 …500円
◆マイクロバス………1000円
◆大型観光バス………2000円
◆バイク……………… 200円
各、駐車1回につきの料金になります。
料金の徴収時間は午前8時~午後8時30分となっています。
なお、淡墨公園のある根尾地域にはガソリンスタンドが1つありますが、日曜定休となるので注意が必要です。
観桜期には混雑する駐車場
岐阜の淡墨桜への観桜客は例年約20万人といわれるほどあります。
桜の名所では当たり前ですが観桜期になると駐車場に入るための駐車場待ちの渋滞が周辺道路まで及んでしまいます。
ピークになると国道157号まで渋滞が伸びることもあります。
観桜期の混雑回避方法
市営の臨時駐車場の料金の徴収時間が午前8時~午後8時30分となっていますが、駐車場自体は24時間止めることができます。
なので早朝に淡墨公園に着くように出れば、比較的混雑を避けることができるでしょう。
なおかつ午前8時よりも早く着けば無料で止めることができるので一石二鳥になります。
もしくは電車を使って樽見駅から歩くルートで来られるなら混雑を回避できるでしょう。
岐阜の淡墨桜 根尾谷に咲く巨桜の見頃は?駐車場情報も紹介のまとめ
岐阜の淡墨公園に咲く1本桜、「日本五大桜」や「日本三大巨桜」にも選ばれてる樹齢1500余年といわれている彼岸桜。
通称『淡墨桜』。2019年の開花は3月31日頃で満開は4月5日頃と予想されます。
見頃は4月3日頃から9日頃に思われます。
淡墨公園の最寄りの駅は樽見鉄道「樽見駅」で徒歩で約17分で着きます。
駐車場は市営の駐車場があり観桜期には臨時駐車場も設けられます。
料金は普通車で500円になっています。収容台数は700台とたっぷり置けますが、それでもピーク時は駐車場待ちの車で渋滞します。
駐車料金の徴収が始まる午前8時前の早朝に着くようにすると、比較的渋滞も回避でき駐車場代も無料になるので一石二鳥になります。
渋滞から逃れるには朝早い出発か電車での移動をおすすめします。
岐阜での桜巡りの参考になれば幸いです。