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子育て

子供の野菜嫌いはなぜ?克服する方法は?料理の仕方で変わる?

投稿日:2018年10月7日 更新日:

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野菜嫌いのお子さんをもつママはかなりたくさんいるでしょう。
毎日のおかずにも苦労しますね。

栄養の偏りも心配でしょうし、克服したい方も多いのでは?

子供の野菜嫌いを克服してたくさん食べてもらいたいものです。

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子供の野菜嫌いはなぜ?

うちの子供も野菜があまり好きではないのですが、今では食べたこともない初めて食べるものでも緑色をしているだけでなかなか口に入れようとしません。

最初の頃に食べて苦手だったキャベツが、というより野菜のほとんどが緑色なのですが、色の段階でもう『野菜』と認識して食べたくないのかもしれません。

まずはなぜ子供が野菜を嫌いなのかについて見ていきましょう。

人が何かを食べた時に感じる、味の基本的要素には5つあります。

・甘味・塩味・酸味・苦味・うま味

『甘味』

はエネルギー源になる炭水化物や脂質。
『塩味』は体の機能の維持や調節に必要な栄養素。
『うま味』は肉や魚に含まれている骨や筋肉を作るタンパク質。これらは人間にとってかかせないものなので、子供も本能的に好きな味です。
だけど『酸味』は腐っている物や未熟なものを知らせる役割があり
『苦味』は毒の存在を知らせる役割があると言われています。

そして、野菜にはこれらの『酸味』『苦味』が含まれているものが多いので
子供に嫌われやすいのです。

というのも、子供は本能で食事をしていると言われています。

本能で苦いものは『まだ熟していないから苦い』と判断します。

それに野菜の中でも緑の野菜には『アルカロイド』と言われる毒素が微量ですが入っています。

中でもナス科の野菜、トマト・茄子・ジャガイモ・ピーマンはアルカロイドが強いのです。

もちろん健康な人が食べても何の問題もありません。

子供はそんなわずかな毒素を本能的にわかっているようですね。

 

たとえば子供の嫌いな野菜の代表格、ピーマンを例にしてみましょう。
ピーマンには緑、赤、オレンジ色とありますが緑色のものは未熟果で、完熟すると赤色、黄色、オレンジ色になります。
なので緑色のピーマンを食べると『熟してないから苦い』と感じ、嫌いになるのですね。
また先ほど言った『アルカロイド』の含有量も緑色のピーマンが一番多く、赤色やオレンジ色のピーマンは少なくなってます。

こうやって聞いてしまうと心配してしまいますが、アルカロイドが含まれててもごくわざかな量なので、普通に食べる分には何の心配もないので大丈夫です。

子供は本能でこのアルカロイドを感じているのかもしれません。

 

もちろん大人になるにつれて、この『酸味』や『苦味』の中にも食べられるものがあると脳が理解していって、昔は嫌いだったけど今なら食べられるという風になることがあります。

なので「時間と共に食べられるようになるかもしれない」と割り切って、お子さんが小さな段階では『無理矢理食べさせたり』はやめましょう。子供に食事の時の嫌な記憶だけが残ってしまうとなかなか克服できないかもしれません。

こういった『苦味』『酸味』以外にも
『食感』がダメだったり
『におい』が苦手だったり
『見た目』で苦手という子供も少なくありません。

一度食べて苦手だと思った野菜が「緑色」だったら次から「緑色」のものを拒むようになりがちです。

他にも『ネオフォビア』と言って、人間は本能的に未知の物を怖がる傾向があります。
味だけではなく、いつもと見た目、においが違うと警戒するようになってます。
人間が本来もっている生き残るための本能なのですね。

もちろんそれも大人になるにつれて減少していくので、お子さんが初めてのものを怖がって食べないときも無理矢理食べさせないようにしてあげましょう。

 

子供の野菜嫌いを克服するには?

・無理に食べさせない

上に記したような理由から、子供が野菜を嫌いなのは人間本来の『本能』が関係していることが多いので、無理矢理食べさせようとするのはかわいそうでもあるし、逆効果でもあります。
無理矢理食べさせられたり、怒られたりしたことが『嫌な思い出』として残ってしまいますます野菜離れしてしまいます。

・野菜の名前を教えてあげる
『ネオフォビア』のことからも分かるように、食べたことがないものに対しての苦手意識があるので、スーパーで野菜を買う時に「これは○○○」「これは○○○○」という風に教えてあげたり、家では野菜そのものを手に持たせて(怖がる場合はやめましょう)名前や「こんな栄養があるんだよ」ってことを教えてあげましょう。
そうやって少しずつでも野菜に興味を持たせていくことによって、『未知の食べ物』というイメージを減らしていけると思います。

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・料理方法を考えてみる
先ほど例にだした「ピーマン」ですが、アルカロイドは油に溶ける性質があるので油で炒めたりすることによって多少苦味を減らすことができます。
またピーマンは苦味や香りの成分を含んでいる細胞が縦向きに並んでいるので、ピーマンを横向き(輪切りの時の切り方)で切ると繊維が壊れて細胞が傷つくので苦味、香りが強くなってしまします。
なので繊維にそって縦に切る(チンジャオロースの時の切り方)ことで苦味を和らげることができます。

他にも野菜は切る向きが変わるだけで「栄養効果」「味」が変わる物があります。

・黄色い野菜を食べさせる
嫌いな緑色の野菜を無理に食べさせずに、黄色い系の野菜をあげてみるのもいいでしょう。
(カボチャ・トウモロコシ・サツマイモなど)

・料理のお手伝いをさせる
少し子供が大きくなれば、料理をしているところを見せて、たとえば野菜を炒めているときに少し混ぜるのを手伝ってもらったり、お箸をならべるのをさせてみたりで、『料理をお手伝いしている』という意識をもたすと、「自分でお手伝いしたものだから食べよう」と思ってくれるかもしれません。

・野菜を身近に感じさせる
お庭で野菜を育てたり、近くに野菜の畑やなどがあれば、野菜が育っていく過程を見せることによって、より野菜が近くに感じるようになるでしょう。
そして親近感が生まれることによって「食べよう」という意識につながるかもしれません。

 

子供の野菜嫌いは料理の仕方で変わる?

「アク抜き」

は苦味をとることができる下処理です。

・ほうれんそう、小松菜などの葉物野菜は下茹でをすることによってアク抜きができ
苦味を減らすことができます。

たっぷりのお湯に塩を少々入れて、根元からゆで始め茎を入れてから30秒くらいたったら、葉を入れてさっと茹でます。すぐに冷水で冷まし水気を手で良く絞りましょう。
ラップでくるんで電子レンジに入れる場合も、冷水に入れよく絞ってから使うほうがいいそうです。

・ジャガイモは皮をむいたら水にさらしましょう。

・茄子は切ったらすぐに水につけておきましょう。放っておくとすぐに変色します。

・タマネギは水にさらすと辛みが抜けますがさらしすぎると栄養も流れてしまいます。
切る繊維を断ちきるように横に切るとタマネギの空気に触れる面が多くなり辛さが抜けやすくなるそうです。
切ったあとは水にいれるのではなく、大皿などに広げて最低15分~できれば1時間ほどおいておけば栄養が流れず辛み抜きができるみたいです。

・ニンジン、レタス、キャベツなど水に5分ほど浸すだけでいいものもあります。
できれば水よりも50度位のお湯の方が酵素の働きが活発になり時間も20秒~1分と短くできます。

めんどうな一手間で、野菜の「苦味」「えぐみ」が減ったり、おいしくなったりします。

・細かくして他の食べ物に混ぜる
野菜と気づくだけで食べない時などは、細かく刻んだりすりおろしたりして子供の好きな食べ物の中にこっそり入れるのもいいでしょう。
子供は敏感なのでそれに気がついて食べてくれないこともありますが、決して怒らずにあきらめずに量を減らしたり、入れる食べ物を変えてみたり工夫して次回に挑戦してみましょう。

・タマネギ、にんじん、セロリ、ピーマン、かぼちゃなどは、すりおろしたり、細かくみじん切りにしてハンバーグやカレーに混ぜてみる

・さつまいも、ジャガイモなどはすりおろしてケーキに入れてもいいでしょう。

・野菜ジュースにする
市販で売られているものでもかまいませんが、新鮮な野菜の方が栄養価も高く、家族全員が飲む量を考えると作った方が安くつくかもしれません。
基本的には野菜と水をミキサーにかけて作ります。水のかわりに牛乳やヨーグルトを入れたり、飲みやすくするなら果物やはちみつなんかを一緒に入れるとおいしさも増えるでしょう。

 

まとめ

野菜が嫌いなのは子供にとってめずらしいことではありません。
本能がそうさしている部分もあるくらいですから。
まずは野菜との距離を楽しく近くしてあげることから始めましょう。
いろんな野菜の名前を覚えたり、野菜の歌を歌ったり、実際に手に持たせてみたり。
すぐには食べられるようにならなくても、怒ることなくあきらめることなく教えていってあげましょう。
色々と工夫しながら、子供にとって食事の時間がいつも楽しい時間であるようにしてあげたいですね。

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