一生に一度はみたい『三春滝桜』
日本三大桜の一つ、また東の横綱と位置づけられている福島・三春の滝桜
推定樹齢1000年以上のベニシダレザクラが垂れ下がる様子は圧巻です。
「今年こそ見に行こう!」というあなた
このページでは三春滝桜の見頃から開花予想、アクセスの仕方と三春滝桜の情報を徹底的にご紹介します。
Table of Contents
三春滝桜の見頃は?
三春滝桜について
エドヒガン系の「ベニシダレザクラ」です。
エドヒガンという種類は名前の通り春の彼岸頃に花を咲かせる桜です。
桜の中でも非常に長寿の種として知られているのですが、その樹齢は推定1000年以上と言われています。
「今から千年以上前」ということは平安時代からずっと咲き誇っているってことです!
『枕草子』や『源氏物語』が完成した?とされる頃ですよ。
鎌倉時代よりも100年以上前からあるんです!
本当に凄いですね…。
色んな歴史を見てきたのでしょう。
滝桜は1922年(大正11年)10月12日には桜の木として日本初の天然記念物として指定されました。
樹齢1000年を越える桜には根尾の薄墨桜(樹齢2000年超え)や山高神代桜(樹齢1000年)がありますがいずれも国指定の天然記念物になっています。
三春滝桜は先ほどの「根尾の薄墨桜」「山高神代桜」と並んで「日本三大桜」の1つとして有名です。
・山高神代桜
・根尾谷の淡墨桜
これに「埼玉の石戸蒲桜」「静岡の狩宿の下馬桜」を加えたものが『日本五大桜』と言われています。
そして三春滝桜は1000年以上もの間咲き続けてきたにも関わらず今もなお生命力に満ちあふれています。
その大きさは樹高13.5m、根回り11.3m 枝張りは幹から東へ11.0m、西へ14.0m、南へ14.5m、北へ5.5mにもなります。
枝の広がりが東西で25mもあるんです!
南北にも約20m!
相当大きいでしょ!
この大きく四方に伸びた枝から、無数に咲く薄紅色の花の様子が流れ落ちる滝のように見えることから『滝桜』と呼ばれるようになったとも言われています。
三春滝桜の見頃
例年の見頃は4月の中旬から下旬頃です。
三春滝桜はベニシダレザクラです。
実はベニシダレザクラは満開前の方が桜色が濃厚と言われているんです!
満開頃に見るのが一番綺麗だと思いますが、もし少し早めの時期に来てしまっても違う美しさを楽しめるってことです!
そしてタイミングが良ければ上の写真のように満開になった「菜の花」との素晴らしいコラボレーションを見ることができるかもしれません。
薄紅色と黄色のコントラストを楽しめるといいですね!
ちなみにこの菜の花とのコラボレーションは同じく三春に咲く「合戦城のしだれ桜」でも見ることができます。
合戦場のしだれ桜(福島県二本松市)
菜の花と桜のコントラストが綺麗です#合戦場のしだれ桜)#写真 pic.twitter.com/oec0xkmAKD— 時計草 (@tokeisou88) April 19, 2014
合戦城のしだれ桜は『三春の滝桜』の孫桜になります。
推定樹齢は滝桜よりは若い者のそれでも170年と立派で滝桜と同様に滝が落ちるような見事な紅桜を咲かせます。
また道路から道路から見た時は大きな1本の桜の木に見えるのですが、実は2本が寄り添うように立っているのです。
そこから別名「夫婦桜」とも呼ばれていて福島県緑の文化財にも登録されています。
菜の花とのコラボレーションの1本桜は全国にもいくつかあります。
奈良県に咲く又兵衛桜ともどこか似ている気がしました。
奈良県に咲く又兵衛桜ともどこか似ている気がしました。
⇒花見の名所 奈良の又兵衛桜について。アクセス方法や駐車場をご紹介
三春滝桜の開花予想
2020年の東北南部は4月上旬に開花予想が出ています。
福島県は4月3日に開花予想されています。
なので4月中旬には満開の桜を楽しめるのではないでしょうか。
ちなみに、滝桜の開花時期については約40年前の1982年(昭和57年)からの記録が残っているのですが、記録を見てみると1980年代、1990年代、2000年代と徐々に開花の時期、満開の時期が早まってきています。
地球温暖化の影響なのでしょうか?
参考までに過去5年間の開花時期と満開時期を記しておきます。
開花 | 五分咲き | 満開 | |
2019年 | 4/8 | 4/14 | 4/16 |
2018年 | 4/2 | 4/5 | 4/6 |
2017年 | 4/14 | 4/17 | 4/19 |
2016年 | 4/4 | 4/8 | 4/10 |
2015年 | 4/4 | 4/11 | 4/14 |
三春滝桜のライブカメラ
三春滝桜の現在の様子は三春町の公式ホームページから「滝桜ライブカメラ」で見ることができます。
三春滝桜へのアクセス
三春滝桜 電車でのアクセス
最寄り駅はJR磐越東線の『三春駅』となります。
新幹線・在来線などJR各方面から
JR『郡山駅』
下車
『郡山駅』「6番ホーム」からJR磐越東線で『三春駅』下車
所要時間:約13分
JR臨時列車
三春滝桜の開花に合せた臨時列車が土日のみ『三春滝桜号』『郡山駅』~『三春駅』間で運行されたりします。
三春駅から三春滝桜へのアクセス
<臨時バス『滝桜号』>
観桜期には臨時バス『滝桜号』が運行されます。
三春駅発着の列車の時刻に合せて発着されるので便利です!
前記の”臨時列車”にも接続するように運行されています。
三春駅⇒中央大町⇒三春町役場前⇒滝桜大駐車場⇒さくらの公園⇒三春ダム資料館⇒三春の里 田園生活館⇒さくら遊学舎⇒新町(降車のみ)⇒三春町役場前⇒中央大町⇒三春駅
三春の街には約10000本の桜の木があるので町中にさくらの名所があります。
街なかの桜を散策するおであれば「三春町役場前」や「中央大町」で降車するとよいですよ。
また周遊コースで「さくらの公園」や「三春ダム資料館」など滝桜以外の観光スポットへ寄ってみるのもいいのではないでしょうか。
片道:大人520円
時間:片道約17分
ただし平日の周遊コースの場合は復路が大人680円になります。
土日は折り返しコースなので往復ともに大人で520円です
所要時間も平日は周遊コースなので復路は約24分となります。
土日は往復共に約17分です。
滝桜号を利用されるのであれば、『1日フリー乗車券』が断然お得です1
三春町内の桜散策や観光めぐりにもぴったりです。
中学生:700円(中学生以下の観桜料は無料です)
小学生:350円
未就学児(0~6歳):無料
※当日のみ何度でも乗り降りが可
タクシー利用
タクシーで行かれる場合一般車とは異なる別ルートで滝桜へ向かうことができるので比較的スムーズに着くことができるでしょう。
ただし、事前の予約が必要になります。
乗り場:JR三春駅前
所要時間:約15~20分
利用料金:約2000円程度
■三春タクシー:0247-62-3000
三春滝桜 車でのアクセス
三春滝桜の駐車場
滝桜大駐車場
滝桜の周辺はいくつか駐車場があります。
一番大きいのが「滝桜大駐車場」にです。
普通乗用車:770台/大型・中型バス:80台
(身障者専用駐車場あり)
駐車料金:無料
売店(屋台):あり
駐車可能期間:4月1日~30日(開花状況により変更あり)
ゆるい登り坂を7分ほど歩いて行くことになります。
駐車場の収容台数は普通車が770台、大型・中型バスが80台とけっこうな収容力ありますが、それでも混雑時にはかなりの待ち時間が出ます。
他にも観光バスや臨時バス、シャトルバスの乗降所としても利用されていて、タクシー乗り場や二輪駐輪場などもあります。
駐車場の料金は無料なのですが観桜料(300円)が必要です。
駐車場内には売店、救護所、車椅子の貸出所などもあります。
駐車場は24時間開放されています。
滝桜大駐車場に下には台身障者専用駐車場もあります。
停められる台数は少ないですが、身障者用のトイレも完備されています。
トイレ:あり
車椅子貸出あり
三春滝桜 最寄りのインターチェンジ
磐越自動車道:『船引三春IC』『郡山東IC』
カーナビへの住所入力
住所:福島県田村群三春町大字滝字桜久保
※田村群がない場合は⇒福島県三春町大字滝字桜久保
距離的に近いのは『船引三春IC』になりますが、観桜期になると大渋滞が予想されるために観光協会からは『郡山東IC』の利用を進められています。
しかし、シーズンの混雑がピークに達する頃にはその『郡山東IC』からでも大渋滞します。
三春滝桜の混雑回避
三春滝桜へは例年15間人もの人出があり、地元でも名物になるくらいの大渋滞がおこります。
船引三春出口は、滝桜渋滞が1km、出るのに一時間かかりました。
— Hiroshi Iwase (@HiroshiIwase) April 28, 2012
満開の頃には平日でもかなり混み合いますが土日になるとすさまじいものになります。
先ほど観光協会が勧めていた『郡山東IC』からでも8㎞もの渋滞が発生し、滝桜まで通常なら30分ほどで着くところが3時間以上かかってしまったことも。
渋滞を避けたければ出来る限り平日に、土日であれば早朝6時くらいには着くように行かれることをおすすめします。
そこで、おすすめしたいのが無料シャトルバスです。
無料シャトルバス
滝桜への渋滞緩和を目的とした『無料シャトルバス』が運行されているのです。。
このシャトルバスに乗れば一般車両とは違う専用のルートを運行してくれるので渋滞にはまらず早く滝桜へと向かうことができるのです。
そして利用料金はなんと無料!
渋滞にはまらず、しかも無料。
これは利用するべきですね!
このシャトルバスの乗り場が「三春町運動公園」というところにあるのですが、そこに自分の車を駐車してシャトルバスに乗り換えるといった仕組みになっています。
そしてうれしいのが三春町運動公園での駐車料金も無料なのです。
至れり尽くせりとはこのことです!
滝桜への渋滞回避をされたいのであれば、これが一番の方法でしょう。
運行時間:8:00~21:15
運行区間:三春町運動公園~滝桜大駐車場(往復)
運行間隔:平日 30分間隔/土日 15~20分間隔
乗車料金:無料
住所:〒963-7719 福島県田村郡三春町大字貝山字 泉沢
※ペットの乗車は不可になります。
(小型犬の場合ゲージ収納可能であれば可)
■『船引三春IC』から『三春町運動公園』のアクセス
国道288号~『化粧板』交差点信号左折~1つめの道を右折~到着
■『郡山東IC』から『三春町運動公園』のアクセス
国道288号~県道144号~約500先左折~到着
満開前に来て混雑回避
基本的に一番人出が増すのは満開時期の土日です。
満開前であれば、混雑はするもののまだ満開時期に比べればマシになります。
三春滝桜の品種「ベニシダレザクラ」は実は満開前の方が濃厚な桜色をしていると言われています。
つまり五分咲きや七分咲きなどでも見頃となるのです。
なので4月上旬の咲き始めから少しあとにかけての頃に来れば、少しですが混雑回避になるかもしれません。
満開の時期の混雑回避
基本は平日です!
どこに行くのも混雑回避の基本は平日です!
特に混雑を避けたければ、平日の午前中、もしくは夕方のまだ明るい時間帯です。
やはり混雑がピークになるのは正午の時間帯にかけてになります。
みなさんのだいたいの滞在時間が1~2時間程度です。
なので遅くとも10時までには着かれるのがいいでしょう。
理想は8時くらいですかね。
もしくは16時くらいに来られて、そのままライトアップの時間まで過ごされるのもおすすめです。
土日の混雑回避
土日はすさまじく混雑します。
どこでもそうですが、滝桜の土日は本当に大混雑です。
土日の混雑を回避するのであれば
方法は3つです。
・無料シャトルバス
・未明から待機
早朝に着く
まずは朝6時くらいに着くようにすることです。
朝6時半の時点でも駐車場の半分が埋まることがあります。
満開の時期なら7時に到着しても駐車場の空き待ちで30分ほどかかることもあるのです。
6時~7時くらいには到着するように目指しましょう。
無料シャトルバスの利用
平日の無料シャトルバスの利用は普通におすすめしますが、土日になると無料シャトルバスに乗るのにも行列が出来たりします。
でも土日は15分間隔でシャトルバスも運行しているのでそこは耐えて待ちましょう。
未明からの待機
こちらは前日(当日の深夜)から来るという方法です。
駐車場は基本24時間開放されています。
滝桜へは入れないものの、駐車場には入ることができるので前日の夜、もしくは深夜から訪れて車中泊をし朝に備えるというものです。
土日に渋滞を回避したければこの辺りが策となるでしょう。
「三春滝桜の見頃と開花予想、アクセスから混雑回避まで徹底攻略!」まとめ
三春滝桜へ行かれたら寄ってみたい周辺の温泉やホテルの情報、おみやげや観光スポットなどの関連記事を書いています。
また、公共交通機関、マイカー、それぞれで行かれる方の詳しい情報やライトアップについての記事なども紹介しています!
⇒三春滝桜ライトアップは圧巻!ライトアップ期間と周辺桜スポット
⇒三春滝桜へのアクセス~電車とバスで行く!周辺観光スポットも紹介
⇒三春滝桜へのアクセス~車で行く!駐車場、渋滞回避とシャトルバス
⇒福島 三春滝桜へのアクセス|車の場合は?|観光スポットも紹介
⇒福島の三春滝桜の見頃は?2019年開花予想!周辺の観光スポットも紹介
などお役立ち情報満載の記事にしているのでぜひご覧下さい。
三春滝桜へ行かれる方の参考になれば幸いです。