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秋分の日とは?決め方や意味について!その年で変わるのはなぜ?

投稿日:2020年5月17日 更新日:

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秋分の日とはどんな日?

毎年祝日になっているものの、秋分の日にどんな意味があるのかについては知らない方もおられるかもしれません。

また秋分の日の決め方がどのように行われているのか?

なぜその年々によって日付が変わったりするのか?

についてもわかりやすく解説していきたいと思います。

ぜひ最後までご覧下さいね!

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秋分の日とはどんな日?

みなさんもご存じの通り『秋分の日』は国民の祝日です。

だいたい毎年9月の22日か23日あたりですね。

その時期に近づくにつれて、だんだん昼が短くなっていき、

秋分の日に「昼と夜の長さがほぼ等しく」なります。

そして秋分の日を境に冬至までどんどん昼が短く、夜が長くなっていくのです。

「ほぼ等しく」ということで、実際には昼の方が約14分ほど長くなります。

秋分の日を境に秋は終わりへと向かうのです。

二十四節気での「秋分」

古代中国で暦の中で季節を分ける目安として『二十四節気』にじゅうしせっき『七十二候』しちじゅうにこうといったものが作られます。

『二十四節気』とは1年を二十四分割に分けたもの、『七十二候』はさらに細かく七十二分割したもので、とくに農作業をする際の明確な目安となったのです。

その二十四節気の中で『秋分』は「秋の真ん中」とされています。

その日を境に秋は終わりへと向かっていくのです。

ちなみに、この「二十四節気」「七十二候」という文字が元になって「気候」という言葉ができたのです。

「二十四節気」の作られ方や「七十二候」の表現の仕方なども興味深いものがあります。

気になる方はぜひこちらの記事も参考にしてみて下さい。

二十四節気とは?決め方や意味は?わかりやすく解説!

七十二候とは?読み方や意味を分かりやすく解説&一覧表

秋分の日意味とは?

国民の祝日は「国民の祝日に関する法律」(祝日法)で定められています。

そこには秋分の日の意義は「祖先を敬い、なくなった人々をしのぶ」とあります。

ちなみに春分の日の意義は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」とあります。

法律に定められた意義も「春分」と「秋分」で違うんですね。

これらの意味を考えると「秋分の日」や「春分の日」がそれぞれお彼岸の中日と重なっているのも関係しているのでは?と思えてきます。

秋分の日とお彼岸

お彼岸のおはぎ

「秋分の日」を中日として前後3日間の合計7日間が秋の「お彼岸」の期間となります。

秋のお彼岸 9月22日が秋分の日の場合
9月19日:彼岸入り
9月20日:
9月21日:
9月22日:中日(秋分の日)
9月23日:
9月24日:
9月25日:彼岸明け

秋分の日がお彼岸なのはなぜ?

お彼岸はあの世とこの世が最も通じやすくなると考えられてます。

仏教ではあの世を「彼岸(ひがん)」この世を「此岸(しがん)」といいます。

また「あの世=西」「この世=東」にあると考えられており、太陽が真東から登り真西に沈む『秋分の日』はあの世とこの世が最も通じやすくなる日と考えられ、この時期にご先祖供養がされるようになったのです。

同様に『春分の日』を中日とした7日間が「春のお彼岸」となります。

秋分の日の決め方とは?

秋分の日のカレンダー

秋分の日は9月22日、もしくは9月23日だとお伝えしました。

そうなんです。

秋分の日=○月○日

とは決まっていないのです。

ではいつ決められるのか?

正式な「秋分の日」というのは翌年の分しか決められていません。

秋分の日が決まるのは前年!?

新聞のイメージ

毎年国立天文台が翌年の「暦象年表」れきしょうねんぴょうという暦や天体の動きなどさまざまな情報を掲載した冊子を作っています。

その「暦象年表」に基づいてまとめられた『暦要項』れきようこう2月の第1平日の官報(国が発行する新聞)の中に掲載されます。

翌年の『秋分の日』の日付が記載されている「暦要項」が掲載されることによって翌年の『秋分の日』の日付が正式決定されます。

つまり、2021年の2月1日の官報には2022年の「秋分の日」が記された暦要項が掲載されているということになります。

歴要項:国立天文台で計算された翌年の暦をまとめたもの

秋分の日は”秋分日”で決まる

祝日法では秋分の日“春分日”とあり、日付などは決められていません。

「秋分日」は毎年必ず同じ日になるとは限りません。

なので『秋分の日』には固定された月日が決められていないのです。

秋分の日は秋分日

『秋分日』とは太陽が「秋分点」を通過した瞬間が含まれる日のことです。

「秋分点」というのは”天の赤道“と”黄道“が交わる点の1つです。

少しややこしくなってきましたよね?

なので分かりやすくするために、図で説明します。

天球のイメージ

上の図は天球をイメージしたものになります。

天球:地球から見える空を「大きな球体」としてみなしたものです。

実際は地球が太陽の周りを回っていますが、天球上では地球が中心になるので太陽が地球の周りを回っているとみなします。

真ん中にあるのが地球になります。

地球を中心にして見てみると、太陽が一年かけて地球の周りを一周しているように見ることができます。

この天球上での太陽の通り道のことを『黄道』こうどうといいます。

そして、次に地球の赤道に注目です。

この地球の赤道を天球上までどんどん延ばした時に天球上と重なり大きな円になります。

これを『天の赤道』てんのせきどうと呼びます。

次にこちらの図を見てみると……

地球上から見た天球上での太陽の動きと春分点、秋分点

先ほど説明した『黄道』こうどう『天の赤道』てんのせきどうが交わる箇所が2つあるかと思います。

この交点が「秋分点」「春分点」になります。

太陽が黄道の上側から下側へと移動した時の交点が「秋分点」で、逆に黄道の下側から上側へと移動した時の交点が「春分点」になります。

秋分点は黄経180度になります。

太陽がこの秋分点を通過した瞬間が「秋分」となり、その日が『秋分の日』となるのです。

もう、わかるかと思いますが太陽が春分点を通過した日は『春分の日』となり、夏至点を通過する日が『夏至の日』、冬至点を通過する日が『冬至の日となります。

そしてこの「秋分点」の時間が毎年一定ではなく変わっていくために『秋分の日』を事前に決めることができないのです。

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ちなみに、秋分の日に関する正式な発表は翌年分しかないために、それ以降の秋分の日を知ることができないのですが、実は計算式でもとめることができるのです。

ん?どんな式?

ということで……。

秋分の日をexcel計算式で出す!

未来や過去の秋分の日はexcelの計算式で知ることができます。

○○○○年の秋分の日=INT(23.2488+0.242194*(年-1980))-INT((年-1980)/4)

この式の「年」のところに知りたい年を入れればいいのですが……。

「なんじゃこの式は……?」

「INTってなんやねん!」

って方もおられると思います。

僕もさっぱり分かりません。(笑)

大丈夫です。計算はぜんぶExcelさんにやってもらいましょう!

Excelでの計算のやり方を図解で説明しておきますのでやって見たい方はぜひ参考になさって下さい。

秋分の日をもとめるExcel計算式

秋分の日のexcel計算式

秋分の日をもとめるExcelの計算式
①A2セルを選択。

②上の数式バーに【=DATE(A1,9,INT(23.2488+0.242194*(A1-1980))-INT((A1-1980)/4))】と入力します。
【 】内をコピペしてもらえば簡単に入力できます。

③A1セルに知りたい年を入力

④A2セルにその年の秋分の日が表示されます。

上の例では2021年の秋分の日が9月23日と表示されています。

ただし、この式が成り立つのは1980年から2099年までとなっています。

それより昔や未来の秋分の日を知りたい方はご注意を!

秋分の日がその年々で変わるのはなぜなの?

秋分の日

秋分の日がだいたい9月の22日か23日です。

それは太陽が秋分点を通過する「秋分」の時間が毎年違うことが原因しているとお伝えしました。

ではなぜ秋分の時間が毎年変わるのかをわかりやすく説明していきましょう。

一年は何日?

一年は365日です。

それはみなさんご存じかと思います。

ではなぜ365日なのでしょうか?

これは簡単に言うと、地球が太陽の周りを一周するのにかかる日数なのです。

一年は地球が太陽の周りを一周する『公転周期』の時間で決まります。

春分点を通過した太陽が、再び春分点を通過するまでの時間です。

それが365日間なんですね!

しかし、

実際はもうちょっとかかっているんです。

平均365.24219日

小数点が出てくるとわかりにくいですよね。

だいたい365日と5時間48分45秒ほどとなります。

1年の長さは365日と6時間弱ということです。

ということは……。

言い換えれば毎年6時間弱ずつ誤差が出てくるのです。

まあまあな誤差ですよね!?

では次に近年の秋分の瞬間の時間を見てみてください。

2016年:9月22日23時20分

2017年:9月23日05時02分

2018年:9月23日10時54分

何かお気づきでしょうか!?

2016年の秋分の時間「23時20分」から2017年の秋分の時間「05時02分」へと約6時間弱遅くなっています。

2017年から2018年を見てみても約6時間弱遅くなっています。

このように毎年秋分の時間は約6時間弱ずつ遅くなっているのです。

「このまま放っておけばどんどん遅くなって秋分の日は冬になる??」

といった疑問があるかもしれませんが実際にはそこまで遅くはなりません。(笑)

4年に1度のうるう年でリセット

引き続き2018年以降の秋分もチェックしたいと思います。

2018年:9月23日10時54分

2019年:9月23日16時50分

2020年:9月22日22時31分

2018年から2019年にかけてはやはり約6時間弱の遅れが見られます。

しかし2019年から2020年はどうでしょうか?

同じく約6時間弱の遅れがあるものの、日付が23日から22日へと一日早くなっています。

そう、2020年は4年に1度の「閏年(うるうどし)」です。

2月に「29日」という「閏日(うるうび)」が足されたために一日早い日付となったのです。

4年前の2016年の時間と比べてみると……。

2016年:9月22日14時21分

2020年:9月22日13時30分

時間がかなり近くなり、遅れがリセットされたようですね。

ただ、遅れが5時間48分ときっちり6時間ではないために4年たっても全く同じ時刻にもどることはありません。

『秋分の日』がその年々で変わるのはこういったことが理由になります。

『秋分の日とは?決め方や意味について!その年で変わるのはなぜ?』まとめ

今回は秋分の日について色々とご紹介しました。

知れば知るほどおもしろい暦の世界。

他にもいろんな暦についての仕組みや雑学などを記事にしているので興味があればぜひご覧下さい!

旧暦の閏月の意味や決め方!二十四節気との関係をわかりやすく解説!

太陰太陽暦とは?わかりやすく解説~日本の旧暦の歴史も紹介!

太陰暦の意味をわかりやすく解説!一年の決め方や純粋太陰暦って?

旧暦と新暦の意味とは?違いやズレはなぜ?どうして暦は変わったの?

月の異名の由来とは?簡単な覚え方と一覧表

暦について興味のある方の参考になれば幸いです。

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