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二十四節気とは?決め方や意味は?わかりやすく解説!

投稿日:2020年5月5日 更新日:

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暦のことについて調べていると…

よく出てくるのが『二十四節気』という言葉。

聞いたことはあるけど、いまいちよく分からない…。

調べてみようと思って、ネットを見てもなんか難しそうで…。

という方もおられるかと思います。

そこで、できるだけ簡単に!わかりやすく!

かつ詳しく紹介していきたいと思います。

ぜひ最後までご覧下さいね!

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二十四節気とは?

二十四節気

『二十四節気』は「にじゅうしせっき」と読みます。

簡単に言えば、字の通り24個の季節ということです。

「そんなにも分けるの?」

確かにかなり細かいですよね……。

二十四節気はなぜ作られたのか?

昔の中国では「太陰暦(たいいんれき)」という月の満ち欠けを基にした暦が使われていました。

しかし、「太陰暦」にはデメリットがありました。

1年が354日しかないので、翌年から少しずつ季節がズレていってしまうのです。

農業にとってきちんとした季節を知ることは重要です。

実はこの二十四節気は「農業の目安」として作られた暦なんです。

農業する男性

季節は太陽の動きによって変化しますよね。

夏は太陽が高かったり、冬は低いところを通ったりと…。

その太陽の動きを元にして1年を24等分にしたものが「二十四節気」となります。

※正確には太陽が移動する天球上の道である「黄道(こうどう)」を24等分したものです。

そして二十四節気をさらに細かく分けた「七十二候(ななじゅうにこう)」が作られ、季節の変化はさらいに細かく分けられました。

これによって農業においての作業のタイミングなどもかなり分かりやすくなったのです。

二十四節気の決め方について

1年をどうやって24個に分けるのかというと……。

まず「春・夏・秋・冬」の中心を決めるために4つに分けます。

二至二分(にしにぶん)で「春・夏・秋・冬」を決める

■二至(夏至と冬至に分けます)

「夏至」:1年で一番昼の時間が長い日(北半球で)

「冬至」:1年で一番昼の時間が短い日(北半球で)

■二分

「春分」:昼と夜の長さが同じ

「秋分」:昼と夜の長さが同じ

この「夏至」「冬至」「春分」「秋分」を二至二分といいます。

そして、「春分」を春の中心、「夏至」を夏の中心、「秋分」を秋の中心、「冬至」を冬の中心、としました。

春夏秋冬イラスト

ちなみになんですが、この二至二分の仕組みは3000年以上も前の中国最古の王朝「殷」の時代にすでにあったのです。

日本ではまだ縄文時代の終わり頃ですよ!

中国の文明恐るべしです。

「春分」「夏至」など『二至二分』についてさらに詳しくはこちら

春分の日とは?意味や決め方について!その年で変わるのはなぜ?

夏至とは?いつ?食べ物やすることとは?

秋分の日とは?決め方や意味について!その年で変わるのはなぜ?

冬至とは?いつ?食べ物やすることなども紹介

四立(しりゅう)で季節の始まりを決める

二至二分で「春・夏・秋・冬」の中心が決まりました。

次に各季節の始まりである「立春・立夏・立秋・立冬」の4つが決められました。

■四立の場所と意味

「立春」:冬至と春分の中間、春の始まり

「立夏」:春分と夏至の中間、夏の始まり

「立秋」:夏至と秋分の中間、秋の始まり

「立冬」:秋分と冬至の中間、冬の始まり

4つとも「立」という字がつくので「四立(しりゅう)」と呼ばれました。

そしてこれらが各季節の始まりとなります。

立春とは?二十四節気での意味や縁起の良い食べ物を分かりやすく紹介

立夏とは?2021年ではいつ?二十四節気での意味や食べ物は?

立秋とは?2020年ではいつ?二十四節気での意味や食べ物も紹介

立冬とは?2020年ではいつ?二十四節気での意味や旬な食べ物も紹介

四立のイラスト

■八節(はっせつ)

「二至二分」の夏至・冬至・春分・秋分、と「四立」の立春・立夏・立秋・立冬、の8つを合せて『八節(はっせつ)』と言います。

この8つに関してはどこかで聞いたことがあるって人もおられるでしょう。

テレビのニュースなんかでも「暦の上では……」などとよく言われています。

それほど、八節は二十四節気の中でも重要なのです。

ちなみに、八節は「殷」の次の王朝「西周」の時代に作られています。

そして「西周」の次の「春秋戦国時代」の頃に『二十四節気』が生まれます!

初めのほうでお伝えしましたが、農作業の目安として作られたんです。

つまり「八節」では農作業の目安としてはおおざっぱ過ぎたんですね。

より細かい季節わけがされます。

二十四節気をわかりやすく!

八節から二十四節気へ

「八節」に分けられた一節(各季節)の長さは45日あります。

この一節をさらに3等分して1節の長さを15日ずつにしたのが『二十四節気』になります。

二十四節気イラスト

立春(りっしゅん)・雨水(うすい)・啓蟄(けいちつ)・春分(しゅんぶん)・清明(せいめい)・穀雨(こくう)
立夏(りっか)・小満(しょうまん)・芒種(ぼうしゅ)・夏至(げし)・小暑(しょうしょ)・大暑(たいしょ)
立秋(りっしゅう)・処暑(しょしょ)・白露(はくろ)・秋分(しゅうぶん)・寒露(かんろ)・霜降(そうこう)
立冬(りっとう)・小雪(しょうせつ)・大雪(たいせつ)・冬至(とうじ)・小寒(しょうかん)・大寒(だいかん)

これで1節が3等分され、『二十四節気』となりました。

それぞれの意味については、下の章でも簡単に解説しています。

「節気」と「中気」について

この24個に分かれた季節はそれぞれ「節気(せっき)」「中気(ちゅうき)」のどちらかに分類されます。

「節(せつ)」「中(ちゅう)」とも呼ばれます。

節気立春・啓蟄・清明・立夏・芒種・小暑・立秋・白露・寒露・立冬・大雪・小寒

中気:雨水・春分・穀雨・小満・夏至・大暑・処暑・秋分・霜降・小雪・冬至・大寒

この「節気」「中気」は交互にやってきます。

「ん?なんかややこしくなってきた……。」

と思われる人もいるかもしれません。

まず簡単にするために分かりやすくしましょう!

「節気」や「中気」というのは、分かりやすく言えば1ヶ月における「前半・後半」のようなものです。

節気:1ヶ月の前半

中気:1ヶ月の後半

さらに分かりやすいように図にしてみましょう!

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季節 二十四節気 節気 季節 二十四節気 節気
立春 1月 立秋 7月
雨水 処暑
啓蟄 2月 白露 8月
春分 秋分
清明 3月 寒露 9月
穀雨 霜降
立夏 4月 立冬 10月
小満 小雪
芒種 5月 大雪 11月
夏至 冬至
小暑 6月 小寒 12月
大暑 大寒

節と気の役割について

「節」と「気」には重要な役割がありました。

それは「季節」を決めたり、「何月」なのか?を決めたりすることです。

■「節」:季節を決める目安

上の表を見てみると分かるように、立春は春の「節」になります。

次に訪れる夏の「節」である立夏までが春となります。

■「中」:何月かを決める要素

「中」を含む月で何月なのかが決まります。

例えば「春分」を見てみると「中」ですよね?

なので「中」である「春分」が訪れる月が「2月」となります。

同じく「夏至」も「中」です。

「夏至」が訪れる月は「5月」となります。

同様に各季節では「春分・夏至・秋分・冬至」がそれぞれ「中」になっています。

「春分」が含まれている月=2月

「夏至」が含まれている月=5月

「秋分」が含まれている月=8月

「冬至」が含まれている月=11月

と決まります。

またこれによって、その前後の月も決められます。

例えば、春分の含まれている月が「2月」なので、その前後である「1月」と「3月」も春となります。

■春=1月・2月(春分)・3月

■夏=4月・5月(夏至)・6月

■秋=7月・8月(秋分)・9月

■冬=10月・11月(冬至)・12月

こうやって春夏秋冬の各季節と、各月が何月なのかが決まってくるのです。

それでは次の章ではこの『二十四節気』が表わす意味について簡単に紹介しましょう。

二十四節気の意味は?

ここでは『二十四節気』の意味と、およそ「いつ頃」になるのか?を解説します。

日にちに関しては現在の暦である「新暦」で記します。

では、わかりやすく伝わるように各季節ごとに紹介していきましょう。

二十四節気の意味~春~

二十四節気名 意味 新暦での時期
立春(りっしゅん) 春の始まり 2月4日頃
雨水(うすい) 雪が溶けて雨が降り出す時期 2月19日頃
啓蟄(けいちつ) 虫が土の中から出てくる頃 3月5日頃
春分(しゅんぶん) 春の中心、昼と夜の長さが同じ 3月21日頃
清明(せいめい) 清らかで明るい季節 4月5日頃
穀雨(こくう) 雨が降って穀物を成長させる時期 4月20日頃

二十四節気の意味~夏~

二十四節気名 意味 新暦での時期
立夏(りっか) 夏の始まり 5月5日頃
小満(しょうまん) 万物が満たされ草木が生い茂る頃 5月21日頃
芒種(ぼうしゅ) 稲の種まきをする時期 6月6日頃
夏至(げし) 昼が最も長くなる日 6月21日頃
小暑(しょうしょ) 梅雨が明け暑さが増す時期。

ここから「暑中」が始まる

7月7日頃
大暑(たいしょ) 1年の中で最も暑さが厳しい季節 7月23日頃

二十四節気の意味~秋~

二十四節気名 意味 新暦での時期
立秋(りっしゅう) 秋の始まり 8月8日頃
処暑(しょしょ) 所々暑さも残りつつも峠を越す頃 穀物は大切な成長期で台風も発生しだす頃 8月23日頃
白露(はくろ) 白露とは朝露のこと。草花に朝露が盛んにつく頃 9月8日頃
秋分(しゅうぶん) 昼と夜の長さが同じになる日

早い所では稲刈りが始まる時期

9月23日頃
寒露(かんろ) 秋も深まり、冷たい露が草花に降り始める時期 10月8日頃
霜降(そうこう) 霜が降り始める時期 10月24日頃

二十四節気の意味~冬~

二十四節気名 意味 新暦での時期
立冬(りっとう) 冬の始まり 11月7日頃
小雪(しょうせつ) 肌寒くなり、初雪が降る時期 11月22日頃
大雪(たいせつ) 雪も盛んに降り積雪がみられる時期 12月7日頃
冬至(とうじ) 1年で最も昼が短く夜が長くなる日 12月21日頃
小寒(しょうかん) 寒の入りとされ本格的な寒さの到来。この頃から「寒中見舞い」が始まる 1月5日頃
大寒(だいかん) 寒さの極限時期。 1月21日頃

七十二候(しちじゅうにこう)

なんとこの『二十四節気』は後にさらに細かくされます。

『二十四節気』から、さらに3分割され「72」候となったのです。

二十四節気では1節が「約15日間」でしたが、七十二候の一候は「5日間」となりました。

実に細かい!

ただ、この七十二候に関しては部分的に日本で改良された独自のものがあります。

漢字二文字で表わされていた『二十四節気』は中国と同じ物を使ってますが、七十二候の場合は表現の仕方が具体的なものだったので、日本人の感覚に合うものに変えられたのです。

七十二候について詳しくはこちらからどうぞ

七十二候とは?読み方や意味を分かりやすく解説&一覧表

「二十四節気とは?決め方や意味は?わかりやすく解説!」のまとめ

二十四節気について紹介しました。

暦について色々調べていると、昔の人々の頭の良さにはびっくりさせられます。

と同時に、その奥深い世界にも引き込まれていきます。

他にも色々と暦に関する記事があるので、もし興味がありましたらぜひご覧下さいね。

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暦について調べておられる方の参考になれば幸いです。

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