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立冬とは?2020年ではいつ?二十四節気での意味や旬な食べ物も紹介

投稿日:2020年6月12日 更新日:

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立冬についての紹介です。

「立冬」とは何なのか?

また、いつ頃なのか?

他にも二十四節気の1つである立冬についての意味や、立冬にちなんだ食べ物や行事などを紹介していきます。

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立冬とは?2020年ではいつ?

立冬

立冬とは「冬の始まり」を意味します。

「立つ冬」と書きますが、「立」という文字には”新しい季節が始まる”という意味があるのです。

古代中国で作られた二十四節気の1つになり、立冬から立春までの期間が「冬季」となります。

立冬とはいつ頃?

立冬は太陽黄経が225度の時で、毎年だいたい11月7日頃となります。

「太陽黄経が225度と言われても……よくわからない。」

という方もたくさんおられると思うので、のちほど分かりやすく解説させてもらいます。

2020年の立冬は?

2020年の立冬は11月7日(土)になります。

ちなみに2021年の立冬も11月7日になりますが、2019年の立冬は11月8日でした。

「なぜ毎年同じ日ではなく日付が変わったりするのか?」

それには二十四節気での立秋の決め方が関係しています。

こちらも後ほど詳しく説明します。

立冬はいつからいつまでなの?

「立冬がいつからいつまでになるのか?」に関しては「期間」と「瞬間」といった2つの考え方があります。

■期間としての立冬

立冬の期間

立冬には期間としての捉え方もあります。

二十四節気の立冬の日から次の節気に当たる「小雪(しょうせつ)」の前日までの期間が「立冬の期間」とされています。

毎年だいたい11月7日頃から11月21日頃までの期間になります。

■瞬間としての立冬

天文学では太陽黄経が225度になる瞬間を「立冬」と呼び、暦ではそれを含む日のことを「立冬」といいます。

■太陽黄経225度ってなに?

立冬黄経225度

こちらは天球をイメージした図になります。

天球とは地球から見えた空を大きな球体として考えたものです。

実際は太陽の周りを地球が回っていますが、天球上では地球を中心とし、その周りを太陽が動いているようにみなします。

真ん中にあるのが地球です。

そして黄色の線が「黄道(こうどう)」いいます。

地球の周りを回る太陽の1年の動きを表わしたものになります

そして、赤い線が「天の赤道」といいます。

これは地球上の赤道を拡大して延ばしていき、天球に重ねたものになります。

よく見てみると二ヶ所「黄道」と「赤道」が重なる部分がありますが、これらが春分点、秋分点となり、そこを太陽が通過した日がそれぞれ「春分の日」「秋分の日」となります。

この「春分点」が黄経0度ということで、ここから225度にあたる部分を太陽が通過した時を『立冬』というのです。

そして太陽がここを通過する時間は毎年同じではなく、少しずつずれていきます。

なので、立冬の日も11月7日になったり8日になったりするのです。

二十四節気での立冬の意味とは?

「立冬」とは二十四節気の1つで19番目に節目になります。

「ん?二十四節気って何だ?」って方のために簡単に説明します。

二十四節気とは?
古代の中国で作られた季節の分類方法です。

昔はカレンダーもないので農業をする上で季節の変化を知ることはとても重要でした。

季節の変化は太陽の動きが大きく関わっています。

そこで太陽の運行を基準にして一年を24分割に分けたのです。

それが『二十四節気(にじゅうしせっき)』で、農作業の目安にされました。

ちなみに、このあとさらに細かく分けられた『七十二候(しちじゅうにこう)』というものも作られました。

二十四節気ではまず「春・夏・秋・冬」を決めるために「二至二分」にしにぶんというものが決められました。

二至二分(にしにぶん)

春夏秋冬イラスト

■二至
・夏至:1年で一番昼の時間が長い日
・冬至:1年で一番昼の時間が短い日
■二分
・春分:昼と夜の長さが同じ日
・秋分:昼と夜の長さが同じ日

この「夏至」「冬至」「春分」「秋分」が二至二分(にしにぶん)と呼ばれ、それぞれ「春・夏・秋・冬」の中心とされました。

 

春分の日とは?意味や決め方について!その年で変わるのはなぜ?

秋分の日とは?決め方や意味について!その年で変わるのはなぜ?

夏至とは?いつ?食べ物やすることとは?

冬至とは?いつ?食べ物やすることなども紹介

 

各季節の中心が決まれば、次に決められるのは各季節の始まりです!

では始まりはどのように決められたのかと言うと……。

立冬は「四立 (しりゅう) 」のひとつ

立冬の決め方冬の中心が「冬至」、そして秋の中心が「秋分」とするならば、“冬の始まり”にあたるのはちょうどそれらの中間にあたるとされました。

それが『立冬』なのです。

同様に、「立春・立夏・立秋」も決められます。

そして「立」という文字がつくこれら4つの節気は『四立(しりゅう)』と呼ばれました。

■「立春」:冬至と春分の中間(春の始まり)

■「立夏」:春分と夏至の中間(夏の始まり)

■「立秋」:夏至と秋分の中間(秋の始まり)

■「立冬」:秋分と冬至の中間(冬の始まり)

ちなみに「二至二分」「四立」を合せて『八節(はっせつ)』と言います。

二十四節気ではまず、二至二分が作られ、そのあと四立が出来て八節となりました。

それでも農作業の目安としてはおおざっばだったので、八節が3等分され二十四節気となったのです。

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二十四節気の仕組みや決め方に関してはこちらで詳しく解説しているので、もし興味のあるかたはぜひご覧下さいね!

二十四節気とは?決め方や意味は?わかりやすく解説!

立春とは?二十四節気での意味や縁起の良い食べ物を分かりやすく紹介

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なぜ11月なのに立冬としたのか?

立冬は11月7日頃になります。

だいぶ寒くはなってきますが、季節的には秋真っ盛りな頃ではないでしょうか?

「冬の始まり」にはまだ少し早い気もします。

「これって、きっと旧暦と新暦のズレのせい?」

と思われる方もおられるかもしれませんが、そうではありません。

これは立冬が含まれる「二十四節気」が古代中国で作られたのことに関連しています。

二十四節気は古代中国の黄河流域の中原(ちゅうげん)で作られました。

この辺りの緯度は日本でいうと東北地方あたりになります。

中原一帯の辺り

地図上の赤の地域あたりになります。

中国には梅雨や台風がないので暑さのピークは日本よりも早くやってきます。

また寒さも日本では1月~2月が寒さのピークになりますが、中国では1月が最も寒く、2月よりも12月が気温が下がります。

立冬にあたる11月初旬も日本よりも気温が低くなり、まさに「冬の始まり」といったところなのです。

こうした中国と日本の気候の違いによって、季節感のズレが出ているのです。

そもそも旧暦とは”月の満ち欠け”を基準に1ヶ月が決まる「太陰太陽暦」のことなので、「立秋」などの「二十四節気」とは別のものになります。

新暦と旧暦でおこるズレに関してはこちらで詳しく紹介しているので、興味があればぜひ覗いてみて下さいね!

旧暦と新暦の意味とは?違いやズレはなぜ?どうして暦は変わったの?

立冬の七十二候とは?

二十四節気の立冬の期間にあたる七十二候を紹介します。

■初候 山茶始開(つばき はじめて ひらく)

・”つばき”と読んでいますが、「山茶花(さざんか)」の花が咲き始める頃。

・11/7~11/11頃

■次候 地始凍(ち はじめて こおる)

・大地が凍り始める頃。

・11/12~11/16頃

■末候 金盞香(きんせんか さく)

・水仙の花が咲きはじめる頃。

※「金盞花(きんせんか)」がイメージされていますが、「水仙」の花のことです。
「金盞」とは金の盃のことで、水仙の花の黄色い冠を表わしているのです。

・11/17~11/21頃

二十四節気 立冬の食べ物や行事は?

同じ冬季である「冬至」にはカボチャや冬至粥などといった行事食がありますが、立冬には決まって食べられるといったものはありません。

中国には立冬に餃子を食べるといった風習があるそうなんですが、日本では聞いたことがないですよね。

日本の一部の地域では”冬瓜”が食べられたりするそうです。

ちなみに冬瓜は「冬の瓜」と書きますが、旬は夏になります。

そこで、行事食ではありませんが立冬の時期が旬の食べ物をご紹介しますね!

■野菜・果物
・えのき(天然の場合)

・かぶ

・カリフラワー
繊維が多いので便通に良いですね!

・さつまいも

・しいたけ

・春菊
春菊が咲くのは文字通り「春」ですが、食べるのは冬なんですね。

・ちんげんさい

・ながいも

・長ネギ

・柿

・かりん

・みかん

・ゆず(熟したもの)

・りんご

■魚・海産物
・はまち

・うなぎ(天然モノの場合)

・アカカマス

・きんき

・こはだ

・さば

・ししゃも

・にしん

・はたはた

・はも

・ひらめ

・ふぐ

・ぼら

・いくら

・伊勢エビ

・新海苔

■その他
・小豆

・あんこ

・コンニャク

・そば

立冬は秋真っ盛りですが昼と夜で温度差も出てくる頃です。

風邪をひいたり、体調不良にならないようにしっかり栄養補給をしておきたい時期でもあります。

旬の食材を使って体を温める料理を食べて、そのあとくる冬に備えたいところです。

立秋の行事や風習とは

とくに立秋の日限定で行う行事や風習はないのですが、この時期に行われるものをご紹介します。

■こたつ開き

こたつ開きのイメージ

立冬は暦上では冬になります。

地域によっては冬支度を始めるところも出てくるかと思いますが、日本には「こたつ開き」と呼ばれる行事があり、それがこの立冬の時期に行われます。

江戸時代、こたつ開きは「亥の月・亥の日」とされていました。

旧暦では10月になりますが、現在では11月にあたります。

最初の「亥の月・亥の日」には武家が、そして二番目の「亥の月・亥の日」には庶民がコタツや暖房器具を出したと言われています。

■どうして「亥の月・亥の日」?

亥とはイノシシのことですが、イノシシは「摩利支天」という炎の神の”神の使い”といわれており、「火災が起こらない」と考えられていたんです。

また「亥」が五行思想では「水」、陰陽説では「陰」にあてはまり、火を制御すると考えられていたことから、家の防火を願って「亥の月・亥の日」に暖房器具を使い始めるといった風習ができたようです。

「立冬とは?2020年ではいつ?二十四節気での意味や食べ物も紹介」のまとめ

二十四節気の1つ「立冬」について紹介しました。

「暦の世界」は知れば知るほど奥深いです。

暦には他にも「へえ!」と驚く事がたくさんあります。

いくつか紹介しておきますので、興味のある方はぜひご覧になって下さいね!

太陰太陽暦とは?わかりやすく解説~日本の旧暦の歴史も紹介!

旧暦の閏月の意味や決め方!二十四節気との関係をわかりやすく解説!

月の異名の由来とは?簡単な覚え方と一覧表

暦について色々と調べておられる方の参考になれば幸いです。

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