睦月、如月、弥生……。
1月から12月まで月の名前にはそれぞれ『月の異名』があります。
旧暦で使われてた名前です。
旧暦の月の名前は『和風月名(わふうげつめい)』ともいい、現在でも使われています。
何気にこの『月の異名』ってややこしくて覚えにくいんですよね!?
睦月、如月、弥生といった名前は覚えても「何月だったっけ?」ってなったりします。
そこで今回は『月の異名』の超簡単な覚え方をいくつかご紹介します。
語呂合せで覚えるのできっと覚えやすいかと…!?
自分に合った覚え方をぜひ見つけてくださいね!
それでは紹介していきましょう!
ぜひぜひ最後までご覧下さいね♪
Table of Contents
月の異名の覚え方を超簡単に!
月の異名の覚え方はたくさんありますが、そのほとんどが頭文字をとった語呂合せになっているものになります。
自分の感覚にあったもので覚えるのが一番簡単に覚えることができると思いますので、ぜひ見つけてくださいね♪
では早速見ていきましょう!
語呂合せで覚える!
1月 | 睦月 | 5月 | 皐月 | 9月 | 長月 |
2月 | 如月 | 6月 | 水無月 | 10月 | 神無月 |
3月 | 弥生 | 7月 | 文月 | 11月 | 霜月 |
4月 | 卯月 | 8月 | 葉月 | 12月 | 師走 |
ハズい長靴 カンナ寿司
もしも、 しわすで月の異名』
ムキムキやん=むつき・きさらぎ・やよい
うつむきさっき=うづき・さつき
みんな踏み=みなづき・ふみづき
はずい長靴=はづき・ながつき
カンナ寿司=かんなづき
もしも、しわすで=しもつき・しわす
女の子名前の短歌で覚える!
1月 | 睦月 | 5月 | 皐月 | 9月 | 長月 |
2月 | 如月 | 6月 | 水無月 | 10月 | 神無月 |
3月 | 弥生 | 7月 | 文月 | 11月 | 霜月 |
4月 | 卯月 | 8月 | 葉月 | 12月 | 師走 |
色んな女の子の名前を短歌のリズムで覚えるバージョンです。
むき弥生=むつき・きさらぎ・やよい
うそ(さ)つきミーナ=うづき・さつき・みなづき
ふみはづき=ふみづき・はづき
長井環奈と=ながつき・かんなづき
申しま(わ)す=しもつき・しわす
ストーリーのある短歌で覚える
1月 | 睦月 | 5月 | 皐月 | 9月 | 長月 |
2月 | 如月 | 6月 | 水無月 | 10月 | 神無月 |
3月 | 弥生 | 7月 | 文月 | 11月 | 霜月 |
4月 | 卯月 | 8月 | 葉月 | 12月 | 師走 |
むきやすい=むつき・きさらぎ・やよい
卵をさっき=卯月(うづき)・さつき
皆で踏み=みなづき・ふみづき
花かんざしも=はづき・かんなづき・しもつき
しわすれた=しわす
意味のある語呂合せで覚える
他にもネットで見つけた覚え方がいくつかあったのでご紹介しておきますね!
「ムキヤウ サミ フハナガシ(無興三味譜は長し)」
これも睦月から師走までの頭文字をとった覚え方です。
意味は「興味のない三味線の楽譜はただ長いだけ」となります。
意味で考えるとこちらも覚えやすいかもしれませんね。
月の異名の意味や由来とは
それでは各月の異名の意味や由来を見ていきましょう!
睦月(むつき)の由来
睦月の「睦」という字は「親睦(しんぼく)」の「ぼく」。
「仲良くする」といった意味があります。
「お正月に家族や親戚が集まり、睦み合う(むつみあう)」
このことから「睦び月(むつびつき)」となり、それがなまって「睦月」となったいう説が有力!
如月(きさらぎ)の由来
如月は2月です。
この時期は寒さのために、衣(着物)を更に重ね着してしまうことから、「衣更着(きぬさらぎ)」、あるいは「着更着」などが由来するという説があります。
如月についてさらに詳しくはこちらから
弥生(やよい)の由来
弥生は3月です。
いよいよ暖かくなり、草木も芽吹き始める時期!
「弥生(いやおい)」という言葉が変化し「やよい」になったといわれています。
「弥」という字には「いよいよ」「ますます」といった意味があり、そして「生」の文字には「草木が生い茂る」という意味があります。
冬が終わり、「いよいよ草木が生い茂る」ということから「木草弥や生ひ月」(きくさいやおひづき)となり、これが詰まって「やよひ」となったというのが定説です!
卯月(うづき)の由来
卯の花が咲く時期ということで「卯の花月(うのはなづき)」。
これを略して『卯月』となったとするのが有力な説です。
他にの干支の四番目の動物がうさぎなので「卯月」や、稲を植える季節ということから「植月」が転じて「卯月」などの説もあります。
皐月(さつき)の由来
皐月は5月です。
農業で言えば、苗を植え始める田植えの時期ですね。
苗代から田へ植え替える頃の稲の苗のことを「早苗(さなえ)」と言います。
「早苗月(さなえづき)」が略され「さつき」となったというのが有力説です。
皐月についてさらに詳しくはこちらから
水無月(みなづき)の由来
実は水無月には2つの説があるんですが、それぞれで真逆の意味になっています。
1つは田に水を入れる月なので「水の月」とする説です。
『水無月』の「無」という字は、「~の」と言う意味で使われ「水の月」という意味の言葉になりるというもので、この説が有力です。
もう1つは梅雨が明け、暑くなって水が枯れて無くなってしまうで、文字通り「水無月」という説です。
他にも、田に水を引くことによって、田んぼ以外のまわりに水が無くなってしまうので「水無月」という説もあります。
文月(ふみづき)の由来
文月は七月。
七月には七夕があります。
昔、七夕の日の夜の冷たい空気に書物をさらして虫対策をするという風習がありました。
そこから『文月』となったとする説があります。
他にも、七夕の日に短冊に歌や字を書いて、書道の上達を願ったことからきたという説や、稲穂が膨らむことから「穂含月(ほふみづき)」「含月(ふくみづき)」がなまったとする説などもあります。
葉月(はづき)の由来
葉月は8月ですが、旧暦では秋にあたります。
秋になり葉っぱが落ちていく。
葉が落ちる月が「葉落ち月」になり、『葉月』となったとする説が有力です。
長月(ながつき)の由来
長月は9月です。
だんだんと日も短くなってきますよね!?
夜が長くなって来る時期なので「夜長月(よながづき)」が略されて『長月』になったとする説が有力です。
神無月(かんなづき)の由来
神を祭る月、「神の月」からきているとするのが有力です。
また『神無月』の「無」も『水無月』の「無」と同じで「の」の意味で使われているということです。
よくある有名な説で、全国の神様が話し合いをするために出雲大社に集まるので出雲以外に神様がいなくなることから「神無月」と呼ばれるという説があります。
しかし、この説は中世以降に後付けされた民間伝承らしいです。
ちなみに出雲地方では「神在月(かみありづき)」と呼ばれています。
他にも、雷が鳴らない月ということから「雷無月(かみなしづき)」。それが転じて「神無月」というものや、新穀でお酒を醸す月「醸成月(かみなしづき)」が転じ「神無月」になった、という説もあります。
霜月(しもつき)の由来
霜月は11月です。
秋も終わり寒くなってきます。
霜が降る寒い時期なので「霜降り月」が略され『霜月』というのが有力です。
師走(しわす)の由来
師走は12月で、一年の終わりの月です。
年末になると「師」も忙しく、走り回ることから『師走』、というのが一番有名です。
しかし、この「師」が誰にあたるのか?
「僧侶」が仏事で忙しく走り回る
「御師」が一年で一番忙しい時期
「教師」も慌ただしく走り回る
と諸説あります。
ただ、「師走」というのは当て字です。
「僧侶が仏事で忙しく走り回る」「師馳す」とする説は実は民間語源。
その説を元にして、あとから「師走」の漢字が当てられたと考えられています。
なのでこれらは正確な語源ではありません。
他にも、「歳が果つ(しがはつ)」=年が終わりに達することから来ているとするものもあります。
「年果つ(としはつ)」から「しはつ」⇒「しはす」⇒「しわす」となったとする説です。
またまた四季が果てる「四極(しはつ)」が転じたという説もあるんです。
このように、師走に関してはいくつかの説があるんです。
現在は新暦なのであまり旧暦での月の異名を使うことはなくなりました。
っていうかほとんど使わないですよね!?
旧暦について色々知るとおもしろいですよ!
旧暦の時には現在の2月29日がある「うるう年」とは違い、「うるう月」なんかがあったりしたのを知ってますか?
旧暦と新暦の違いや、ズレについて、またどうして旧暦から新暦に変わったのかなどおもしろいことがけっこうあります。
もし興味のある方はぜひこちらも参考にしてみて下さいね!
⇒旧暦と新暦の意味とは?違いやズレはなぜ?どうして暦は変わったの?
⇒旧暦の閏月の意味や決め方!二十四節気との関係をわかりやすく解説!
⇒太陰太陽暦とは?わかりやすく解説~日本の旧暦の歴史も紹介!
まとめ
月の異名の簡単な覚え方についていくつかご紹介しました。
短歌や語呂合せで覚えると覚えやすくなるかと思います。
ただ、言葉を覚えても意味を知っていないとすぐに忘れちゃうこともあるので、それぞれの月の異名の意味や由来についても合せてご紹介させていただきました!
ぜひ自分にぴったりの覚え方を見つけて覚えて下さいね!
それでは月の異名の覚え方の参考になれば幸いです。
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